第24回POGメニュー

HOME > 第24回POG > ドラフト結果

第24回POG 新種牡馬

ゴールドシップ 長きにわたり君臨した白き不沈艦
ゴールドシップ
Gold Ship

血統登録数:78頭
2009年 出口牧場産
芦毛

ステイゴールド *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ *ディクタス
ダイナサッシュ
ポイントフラッグ メジロマックイーン メジロティターン
メジロオーロラ
パストラリズム *プルラリズム
トクノエイティー
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
晩成 長距離

<戦績>

28戦13勝

<成績>

1着-皐月賞(GI)、菊花賞(GI)、有馬記念(GI)、宝塚記念(GI)2回、天皇賞・春(GI)、阪神大賞典(GII)3回、神戸新聞杯(GII)、共同通信杯(GIII)

2着-ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)、札幌2歳S(GIII)

3着-有馬記念(GI)2回

<解説>

 2歳の夏の札幌でデビュー。新馬、コスモス賞と連勝するも、札幌2歳S(GIII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)では共に2着。

 3歳初戦の共同通信杯(GIII)で重賞初制覇すると、皐月賞(GI)へは直行し、直線の最内の開いたところを一気に突き抜けて、まずは1冠。ダービーこそ5着に敗れてしまうものの、秋は神戸新聞杯(GII)を皮切りに、菊花賞(GI)、古馬初対決となった有馬記念(GI)とこの年GIを3勝。普通で考えれば年度代表馬と思いますが、この年は同期に牝馬三冠とジャパンCを制したジェンティルドンナがいたこともあり、最優秀3歳牡馬だけでした。

 4歳初戦・阪神大賞典(GII)を快勝し、天皇賞・春(GI)では圧倒的人気になるものの、同期のフェノーメノの5着と敗退。次の宝塚記念(GI)ではジェンティルドンナらを下して、GI・4勝目。順風満帆と思いきや、秋初戦の京都大賞典はまさかの5着、ジャパンカップでは12着と大敗。黄金配合対決となった有馬記念ではオルフェーヴルに大きく差をつけられた3着と敗退してしまいました。

 5歳では阪神大賞典(GII)を連覇。同じく天皇賞に向かうものの、またしてもフェノーメノの前に7着敗退。続く宝塚記念では先行して押し切る競馬で史上初の連覇を達成。その後は凱旋門賞へ向かうものの、スタートで出遅れて大敗。帰国後は有馬記念の3着が最高でした。

 6歳になっても現役を続け、阪神大賞典(GII)3連覇達成、続く鬼門の天皇賞・春(GI)を制し、GI・6勝目。しかし。圧倒的人気になった宝塚記念では、大きく出遅れて15着大敗。その後は結果を残せず、有馬記念7着で引退となりました。

<へぼまさの眼>

 2歳時から活躍していましたが、最初は切れるイメージの馬でした。しかし、年を重ねるにつれて、ステイヤー化。切れ味もどんどん鈍くなり、気性も悪化。将軍化していきました。それと共にファンが増えていった感じがしますね。ここまで浮き沈みの激しい馬も珍しかったと思います。さて血統ですが、ステイゴールド×メジロマックイーンという黄金配合ですが、オルフェーヴル、ドリームジャーニー兄弟はノーザンテーストのクロスが存在し、かなりスピードの溢れる配合だったのに対し、こちらは祖母の父がザミンストレル系とあまり欧州でも系統が残っていないので、ややパンチ不足な感じは受けます。晩成のステイヤーなだけに正直厳しいところはあると思います。ただやはりステイゴールドの産駒だけに、爆発的な一撃はあってもおかしくないですね。

  37年ぶりのアメリカ三冠馬
American Pharoah
アメリカンファラオ

2012年 アメリカ産
鹿毛

Pioneer of the Nile Empire Maker Unbridled
Toussaud
Star of Goshen Lord At War
Castle Eight
Littleprincessemma Yankee Gentleman Storm Cat
Key Phrase
Exclusive Rosette Ecliptical
Zetta Jet
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<戦績>

11戦9勝

<成績>

1着-ケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)、ベルモントS(G1)、BCクラシック(G1)、ハスケル招待S(G1)など

<解説>

 デビュー戦こそ5着に敗れるものの、2戦目ではいきなりG1・デルマーフューチュリティに出走し、見事快勝。ここから破竹の連勝で、アメリカ三冠レースを完全制覇。1978年のアファームド以来の三冠を達成しました。その後、トラヴァースSで黒星を喫するものの、BCクラシック(G1)で6馬身差をつける圧勝。このレースで引退となりました。

<へぼまさの眼>

 アファームド以来なかなか達成できなかった三冠を達成。メンバー的に恵まれた感はあったものの、国際レイティングでもダート馬にしては珍しく130を超え、138という素晴らしい評価をされました。アメリカで実績のあるエンパイアメーカーの系統ですし、母系はストームキャット系。走る馬を残す可能性は十分高いですね。日本では父パイオニアオブザナイルからは重賞馬も出ていますが、エンパイアメーカー共々イマイチな感じ。もう少しダート路線が拡充していたらというところでしょうか。

キズナ 大舞台で魅せた騎手と馬の絆
キズナ
Kizuna

血統登録数:182頭
2010年 ノースヒルズ産
青鹿毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*キャットクイル Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Pacific Princess Damascus
Fiji
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<兄弟馬>

ファレノプシス-桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)、ローズS(GII)

<戦績>

14戦7勝

<成績>

1着-日本ダービー(GI)、ニエル賞(G2)、産経大阪杯(GII)、京都新聞杯(GII)、毎日杯(GIII)

2着-産経大阪杯(GII)

<解説>

 2歳の秋に佐藤哲三騎手を背にデビューし、新馬・黄菊賞と連勝。しかし、佐藤哲三騎手が落馬負傷(その傷で引退)、武豊騎手に乗り替わりとなりました。重賞初挑戦のラジオNIKKEI杯では生涯のライバル・エピファネイアの3着に敗退。

 3歳初戦・弥生賞(GII)に出走するも4着と敗れ、皐月賞を諦めダービー路線へ。毎日杯(GIII)、京都新聞杯(GII)と楽に連勝し、ダービーの舞台へ。ライバル・エピファネイアが再び立ちはだかりますが、ゴール前強烈な末脚で差し切って、ダービー馬の称号を手にしました。

 そして秋はフランス遠征へ。初戦のニエル賞(G2)で英ダービー馬・ルーラーオブザワールドを下すものの、凱旋門賞では名牝・トレヴ、黄金の三冠馬・オルフェーヴルに完敗の4着。

 4歳初戦・産経大阪杯(GII)ではエピファネイアに完勝も、天皇賞・春では4着敗退し、骨折。翌年5歳の京都記念で復帰するも3着。産経大阪杯2着、天皇賞・春では初めて掲示板を外す7着と敗れ、再び骨折が発覚し、引退となりました。

<へぼまさの眼>

 数いるディープインパクト産駒の中で、その末脚の強烈さは父ディープに一番似ている馬でしたが、これだけの大器がGI・1勝で終わってしまったのが非常に残念でした。しかしやはりディープインパクト産駒の最良の後継馬というのは間違いないと思いますし、先日のセレクトセールで史上最高価格の馬が出たのも頷けます。母父がストームキャットという点も良いですね。ただ従兄のナリタブライアンや、ビワハヤヒデが種牡馬として失敗しているのでその点は気掛かりです。

エピファネイア 豪華メンバーのJCを圧勝
エピファネイア
Epiphaneia

血統登録数:157頭
2010年 ノーザンファーム産
鹿毛

*シンボリクリスエス Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
シーザリオ スペシャルウィーク *サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<兄弟馬>

サートゥルナーリア-皐月賞(GI)、ホープフルS(GI)

リオンディーズ-朝日杯FS(GI)、弥生賞(GII)2着

<戦績>

14戦6勝

<成績>

1着-ジャパンカップ(GI)、菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)、京都2歳S(OP)

2着-皐月賞(GI)、日本ダービー(GI)

<解説>

 2歳秋の京都でデビューし、新馬・京都2歳S(OP)と連勝。そして、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)でキズナを下して3連勝し、クラシック候補に名乗りを上げました。

 しかし3歳春、弥生賞で3着に敗れると、皐月賞(GI)では前年の2歳王者・ロゴタイプの2着、日本ダービー(GI)ではキズナのゴール前差されての2着。

 そして、3歳秋初戦、神戸新聞杯(GII)を快勝すると圧倒的人気に推されて菊花賞(GI)を圧勝し、念願のGI・初制覇となりました。

 4歳になると、初戦の産経大阪杯(GII)で3着、香港のQエリザベスII世Cでは4着と不本意な内容。秋初戦の天皇賞・秋では6着と初めての掲示板を外す敗退。そしてジャパンカップ。主戦の福永騎手がジャスタウェイに騎乗ということで、スミヨン騎手に乗り替わりとなりました。ジャスタウェイをはじめ、ジェンティルドンナ、ハープスター、スピルバーグなど豪華なメンバーが揃いましたが、好位からの競馬で4馬身突き放す圧勝をしました。

 しかし、有馬記念では5着、ドバイワールドCでは最下位に敗れ、脚部不安もあり引退となりました。

<へぼまさの眼>

 へぼまさのPO馬で、新馬戦ではじめてダービーを勝てるのはないかと思った馬、まさにめぐり逢いを感じた馬でした。ダービーは非常に残念な思いをしましたが、菊花賞、ジャパンカップでの圧勝は感動を覚えました。使われ方には疑問はあったものの、とても印象に残った馬でもあります。

 さて血統ですが、母馬は言わずもがな日米オークス馬・シーザリオ。弟のサートゥルナーリアが先日の皐月賞を無敗で制しました。非常に活力のある牝系ですし、サンデーサイレンスがやや遠いのでサンデー系牝馬もつけやすいということもあり、生産地ではかなり人気の高い馬です。期待したいところです。

リアルインパクト 3歳で安田記念制覇
リアルインパクト
Real Impact

血統登録数:93頭
2008年 ノーザンファーム産
鹿毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*トキオリアリティー Meadowlake Hold Your Peace
Suspicious Native
What a Reality In Reality
What Will Be
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<兄弟馬>

ネオリアリズム-QエリザベスII世C(G1)、札幌記念(GII)、中山記念(GII)

<戦績>

22戦6勝

<成績>

1着-安田記念(GI)、ジョージライダーS(G1)、阪神カップ(GII)2回

2着-ドンカスターマイル(G1)、朝日杯FS(GI) 3着-NHKマイルC(GI)

<解説>

 2歳秋の東京でデビューし、新馬戦を快勝。京王杯2歳S(GII)、朝日杯FS(GI)と共に2着し、GIの有力候補に。

 3歳はニュージーランドT(GII)では11着と惨敗するも、NHKマイルC(GI)では3着と健闘しました。そして次走には古馬とも走る安田記念(GI)。9番人気という低評価ながら、見事快勝しました。史上初の3歳馬による安田記念(GI)の制覇となりました。

 しかしその後は、好走したり惨敗したり。阪神カップ(GII)を連覇したりとGI馬としての存在は示しました。7歳春にオーストラリアに遠征し、ジョージライダーS(G1)を制覇、ドンカスターマイル(G1)でも2着。しかし帰国後は3戦共に惨敗で引退となりました。

<へぼまさの眼>

 正直言って、強いのか弱いのか、よくわからなかった馬です。ディープインパクト産駒特有の切れ味も全くなく、自分の形にならないと力を発揮できないタイプでしたね。種牡馬としては厳しいと思っているのですが、種付けは100頭越えの人気ぶり。母系がプリンスキロ、マンノウォーとアウトブリード、弟ネオリアリズムの活躍と活気があるのが良いのかもしれません。さて父の後継となりうるでしょうか...。

フェノーメノ 天皇賞・春を連覇した”怪物”
フェノーメノ
Fenomeno

血統登録数:94頭
2009年 追分ファーム産
青鹿毛

ステイゴールド *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ *ディクタス
ダイナサッシュ
*ディラローシェ Danehill Danzig
Razyana
Sea Port Averof
Anchor
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中~長距離

<戦績>

22戦6勝

<成績>

1着-天皇賞・春(GI)2回、青葉賞(GII)、セントライト記念(GII)、日経賞(GII)

2着-ジャパンC(GI)、毎日王冠(GII)2回

<解説>

 2歳秋にデビューし、新馬戦を快勝。500万勝利後に弥生賞に向かうも6着と敗退。続いて青葉賞(GII)で重賞初制覇し、ダービーへでは鋭い脚を発揮して、ゴール前強襲するものの、ディープブリランテをハナ差捉えることができませんでした。秋はセントライト記念(GII)を制して、天皇賞・秋(GI)で1番人気で臨むもののエイシンフラッシュの2着、ジャパンCは5着と敗れました。

 4歳春は始動戦の日経賞(GII)を制し、天皇賞(GI)ではゴールドシップが圧倒的人気を背負っていましたが、早め早めの競馬で押し切って、悲願のGI初制覇。宝塚記念4着後は脚部不安の為、その秋は全休となりました。

 5歳春は日経賞こそ4着に敗れるものの、天皇賞・春(GI)では再びゴールドシップらを破りテイエムオペラオー以来の連覇達成。しかしその後は惨敗続きとなり引退となりました。

<へぼまさの眼>

 3歳時にセントライト記念(GII)から菊花賞へは向かわず天皇賞・秋へ向かったのは当時かなり疑問に思いました。結果的に天皇賞・春を連覇したのでこの馬はステイヤーであったと思います。同期のゴールドシップ同様、年を重ねるにつれて、ズブくなり完全なステイヤーになってしまった感じです。

 母の父がデインヒルですが、やはり戦績が残すように血統的にもステイヤーと思います。初年度は人気があったようですが、徐々に減ってきているようですし、あとはステイゴールド特有の爆発力に期待したいところです。

カレンブラックヒル 一本気のスピードで5連勝
カレンブラックヒル
Curren Black Hill

血統登録数:64頭
2009年 ノーザンファーム産
黒鹿毛

ダイワメジャー *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ *ノーザンテースト
*スカーレットインク
*チャールストンハーバー Grindestone Unbridled
Buzz My Bell
Penny's Valentine Storm Cat
Mrs.Penny
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 マイル

<戦績>

22戦7勝

<成績>

1着-NHKマイルカップ(GI)、ニュージーランドT(GII)、毎日王冠(GII)、ダービー卿チャレンジT(GIII)、小倉大賞典(GIII)

<解説>

 3歳冬の京都でデビューし、快勝。以後、こぶし賞、ニュージーランドT(GII)と連勝。そしてNHKマイルC(GI)でも人気に応えて4連勝でGI・初制覇となりました。

 そして秋の初戦・毎日王冠(GII)でも後の世界王者にもなりジャスタウェイを下して無傷の5連勝。しかし天皇賞・秋で5着に敗れると怒涛の惨敗パレード。5歳時にダービー卿CT(GIII)、6歳時に小倉大賞典(GIII)を制するものの、かつての王者ぶりは発揮できず終わってしまいました。

<へぼまさの眼>

 新馬戦から、毎日王冠までの5連勝はなかなかのものでしたが、天皇賞の敗退で気持ちが切れてしまったのか、以後は惨敗が非常に多かったです。早熟のスピードタイプと思います。血統は、母系はグラインドストーン、ストームキャットが入っているのでダート血統。フェブラリーSは15着と大敗していますが、気持ちが切れた後なのと初ダートが影響したと思います。系統は違いますが、メイショウボーラーやサウスヴィグラスのような感じの種牡馬になりそうです。

スピルバーグ 天皇賞・秋で一瞬の輝き
スピルバーグ
Spielberg

血統登録数:69頭
2009年 社台ファーム産
鹿毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*プリンセスオリビア Lycius Mr.Prospector
Lypatia
Dance Image Sadler's Wells
Diamond Spring
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<兄弟馬>

Flower Alley-トラヴァースS(GI)、BCクラシック(GI)2着

トーセンラー-マイルCS(GI)、京都記念(GII)、きさらぎ賞(GIII)、天皇賞・春(GI)2着、菊花賞(GI)3着

<戦績>

18戦6勝

<成績>

1着-天皇賞・秋(GI)、プリンシパルS(OP)、メイS(OP)

3着-ジャパンカップ(GI)

<解説>

 2歳秋のデビュー戦を快勝し、その後共同通信杯(GIII)、毎日杯(GIII)で共に3着。ダービーTR・プリンシパルS(OP)を快勝するものの、ダービーでは14着と惨敗しました。その後は1000万にまで降級しますが、4歳の秋から3連勝。5歳の秋に毎日王冠で3着すると、天皇賞・秋(GI)ではジェンティルドンナをゴール前差し切ってGI初制覇。その後はジャパンC(GI)では3着するものの、あまり結果を残せず引退となりました。結局、天皇賞・秋が唯一のGI・重賞勝ちになりました。

<へぼまさの眼>

 マイルCSなど距離を問わず活躍したトーセンラーの全弟。天皇賞・秋を制したものの、結局重賞勝ちもこの1つとちょっと物足りない成績になってしまいました。トーセンラーも種牡馬としてはまだ結果を残していないので、種付け数が減ってきているこの馬もちょっと厳しいところがあるでしょうねぇ。

トゥザワールド 故障に泣いた素質馬
トゥザワールド
To The World

血統登録数:86頭
2011年 ノーザンファーム産
鹿毛

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
トゥザヴィクトリー *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*フェアリードール Nureyev
Likely Exchange
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<兄弟馬>

トゥザグローリー-京都記念(GII)、日経賞(GII)、日経新春杯(GII)、中日新聞杯(GIII)、鳴尾記念(GIII)、有馬記念(GI)3着2回

トーセンビクトリー-中山牝馬S(GIII)

<戦績>

33戦8勝

<成績>

1着-弥生賞(GII)、若駒ステークス(OP)

2着-皐月賞(GI)、有馬記念(GI)2着、ザBMW(G1)2着

<解説>

 2歳秋の阪神でデビューするも、後のきさらぎ賞2着馬・バンドワゴンに完敗の2着。しかし、次走の未勝利から、黄菊賞、若駒S(OP)、弥生賞(GII)と4連勝を達成。1番人気で皐月賞に臨むものの、イスラボニータの2着と惜敗。ダービーは5着、菊花賞は16着とクラシック制覇はなりませんでした。距離の壁を感じる内容でしたが、3歳暮れの有馬記念ではジェンティルドンナの僅差の2着と健闘。

 3歳春はオーストラリアに遠征し、初戦のザBMW(G1)では2着と健闘も、クイーンエリザベスII世S(G1)では12着と惨敗。その後故障の為、引退となりました。

<へぼまさの眼>

 母はエリザベス女王杯の勝ち馬、兄は重賞5勝のトゥザグローリー、甥のリオンリオンが先日の青葉賞を勝っており、活力のある牝系であるのは間違いないところ。菊花賞の内容からも兄のトゥザグローリーよりも適性距離は短めと思います。兄が種牡馬として結果をあまり出していないので、厳しいところはあるかもしれませんが、ポテンシャルは兄以上のものを感じますし、期待したいところ。

ワールドエース 能力はエース級
ワールドエース
World Ace

血統登録数:86頭
2009年 ノーザンファーム産
鹿毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*マンデラ Acatenango Surumu
Aggravate
Mandellicht Be My Guest
Mandelauge
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

17戦4勝

<成績>

1着-マイラーズカップ(GII)、きさらぎ賞(GIII)、若駒ステークス(OP)

2着-皐月賞(GI)

<解説>

 2歳11月の阪神でデビューし、快勝。若駒Sこそ2着に敗れるものの、きさらぎ賞(GIII)で重賞初制覇すると、若葉S(OP)も制し、連勝。2番人気で臨んだ皐月賞は内を突いたゴールドシップに敗れ2着惜敗。ダービーは1番人気に推されるものの4着でした。その後屈腱炎を発症し、長期の休養に。

 復帰したのは5歳の2月の白富士Sで5着に敗退。次走のマイラーズC(GII)ではコースレコードで快走し、2年ぶりの勝利を収めました。しかし、その後は能力を発揮できず、敗退を繰り返し、引退となってしまいました。

<へぼまさの眼>

 ディープインパクト産駒らしい切れ味を持った馬でしたが、ダービー4着の後、競走馬としては1番よい時期に長期休養になってしまったのが痛かったですね。これがなければ、GIを取れた馬だと思います。血統は母系はドイツ血脈。おじはジャック・ル・マロワ賞などに勝利したマンデュロがいるので、筋は通っています。社台で繋養されている訳ではないので繁殖の質はあまり高くはないものの、良い産駒を残す下地は十分あると思います。

  ベストウォーリアの父
*マジェスティックウォリアー
Majestic Warrior

血統登録数:90頭
2005年 アメリカ産
鹿毛

A.P.Indy Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Weekend Surprise Secretariat
Lassie Dear
Dream Supreme Seeking the Gold Mr.Prospector
Con Game
Spinning Roud Dixieland Band
Take Heart
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 マイル

<主な産駒>

ベストウォーリア-マイルCS南部杯(JpnI)2回、プロキオンS(GIII)2回、ユニコーンS(GIII)

プリンセスオブシルマー-ケンタッキーークス(G1)、CCAオークス(G1)、アラバマS(G1)

<戦績>

7戦2勝

<成績>

1着-ホープフルS(G1)

<解説>

 デビュー戦を制すると、2戦目のホープフルS(G1)でG1初制覇をするものの、その後は怒涛の5連敗で引退となりました。

<へぼまさの眼>

 アメリカではG1を4勝したプリンセスオブシルマーを輩出し、日本でもマイルCS南部杯を連覇したベストウォーリアを輩出しました。エアアルマスのような芝馬も出していますが、基本的にはダートが中心でしょう。同系統であるパイロやシニスターミニスターと同じような感じでしょう。

  アメリカでG1馬輩出
*エスケンデレヤ
Eskendereya

血統登録数:86頭
2007年 アメリカ産
栗毛

Giant's Causeway Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
Immense
Aldebaran Light Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Altair Alydar
Stellar Odyssey
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<主な産駒>

モースピリット-メトリポリタンH(G1)など

<戦績>

6戦4勝

<成績>

1着-ウッドメモリアルS(G1)、ファウンテンオブユースS(G2)

<へぼまさの眼>

 アメリカではG1馬を輩出していて、母系はシアトルスルー、アリダーとかなりしっかりした配合。ジャイアンツコーズウェイ系は日本では短距離で活躍している感があるので、産駒もダート短距離が中心になるかも。

  英ダービー・凱旋門賞の2冠
Golden Horn
ゴールデンホーン

2012年 イギリス産
鹿毛

Cape Cross Green Desert Danzig
Foreign Courier
Park Appeal Ahonoora
Balidaress
Fleche d'Oro Dubai Destination Kingmambo
Mysterial
Nuryana Nureyev
Loralane
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中~長距離

<戦績>

9戦7勝

<成績>

1着-英ダービー(G1)、凱旋門賞(G1)、エクリプスS(G1)、愛チャンピオンS(G1)

2着-BCターフ(G1)、英インターナショナルS(G1)

<解説>

 デビューから4連勝で英ダービー(G1)制覇。続く古馬初対決となるエクリプスS(G1)も制覇。英インターナショナルSで初黒星を喫するものの、名牝トレヴが3連覇を狙った凱旋門賞で後続を完封し快勝し、G1・4勝。続くBCターフではファウンドに敗れ2着し、引退となりました。

<へぼまさの眼>

 ケープクロス産駒といえば、シーザスターズ。そのシーザスターズが、日本ではイマイチな点は気になる材料。ただ、BCターフで2着したように軽い芝でも走れる下地は十分にあり、母父がキングマンボ系ということもあるので、日本の芝への適性もあるかもしれません。シンダーのようなタイプでしょうか。