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第46週号

2011年4月30日(土)、5月1日(日)

第2回東京3日目・4日目、第3回京都3日目・4日目、第1回新潟3日目・4日目

作成日:2011年5月3日(火)  追記日:--

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重賞・オープン競走回顧

第18回 青葉賞(GII)-ウインバリアシオン、直線後方一気で差し切り勝ち!!

  2011年10月10日(日) 東京11R 2400m芝 18頭 ダービートライアル
ウインバリアシオン(野路菊S当時) ウインバリアシオン
(野路菊S当時)
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [4] ウインバリアシオン 2.28.8 安藤勝 (6)
2着 [12] ショウナンパルフェ 1/2 蛯名 (4)
3着 [10] トーセンレーヴ 3/4 ウィリアムズ (1)
4着 [13] ギュスターヴクライ 1/2 内田 (3)
5着 [9] ショウナンマイティ アタマ 浜中 (2)

 

単勝:[4] 1,450円
馬連:[4][12] 8,430円 馬単:[4][12] 19,570円
3連複:[4][10][12] 6,720円
3連単:[4][12][10] 74,960円

 ブエナビスタの半弟という超良血・トーセンレーヴが、1番人気。ダービーへ向けて是が非でも欲しい出走権利。2番人気には、萩ステークス勝ち馬・ショウナンマイティ、3番人気はこの舞台で結果を出しているギュスターヴクライ、4番人気は新馬戦でオルフェーヴルの2着としているショウナンパルフェが推されていました。他、当POGから東スポ杯2着のリフトザウイングス、ヴァーミリアンの半弟・カーマイン、1勝馬のヴァーゲンザイルとプリンスヴィルも出走してきました。

 レースでは、プリンスヴィルが先手を奪います。ショウナンパルフェが好位、ヴァーゲンザイル、トーセンレーヴ、リフトザウイングス、カーマインが中位、ギュスターヴクライはそれらの後ろ。ショウナンマイティは後方からレースを進めていました。
 勝負所から、ショウナンマイティがまくり気味に上がっていきます。ギュスターヴクライは前が詰まった感じになり後方に下がってしまいます。直線、好位にいたショウナンパルフェが先頭に立ちます。外からショウナンマイティ、間を割ってトーセンレーヴ、そして後方まで下がったギュスターヴクライ、後方待機策のウインバリアシオンらが脚を伸ばしてきます。その中でもウインバリアシオンの勢いが良く、前で粘るショウナンパルフェをゴール前で一気に差し切って1着!ショウナンパルフェは、惜しい2着。トーセンレーヴは3着に終わり、優先権を獲得できず終わってしまいました。ギュスターヴクライも勝負所で後退したのが痛く4着まででした。

 へぼまさのPO馬・ヴァーゲンザイルも7着敗退。現状は力不足ですね。自己条件戦から秋に向けて頑張って欲しいです。リフトザウイングスは16着と2戦連続の大敗。立て直しが必要でしょう。

 勝ったウインバリアシオンは、栗東・松永昌博厩舎の牡馬。父がハーツクライ、母がスーパーバレリーナという血統。ハーツクライ産駒は、これでJRA重賞初制覇ということになりました。ハーツクライが京都新聞杯で重賞初制覇した時も安藤勝己騎手が鞍上でした。
 新馬、野路菊Sと連勝し、重賞級と言われながら、なかなか結果が出なかったのですが、ここへ来てその素質を開花させました。例年に比べると、かなりタイムは遅かったのですが、内容は強かったです。青葉賞馬初のダービー制覇なるか、注目ですね。

スイートピーステークス(OP)-2番人気・アカンサス、好位から鋭い脚でゴール前差し切り快勝!!

  2011年5月1日(日) 東京11R 1800m芝 13頭 オークストライアル
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [3] アカンサス 1.48.0 後藤 (2)
2着 [5] シシリアンブリーズ クビ 田中勝 (1)
3着 [8] マイネクイーン 2 1/2 柴田大 (4)
4着 [6] ピュアオパール アタマ 吉田豊 (5)
5着 [13] オースミマイカ 三浦 (3)

 

単勝:[3] 350円
馬連:[3][5] 620円 馬単:[3][5] 1,190円
3連複:[3][5][8] 1,300円
3連単:[3][5][8] 5,090円

 クロフネの半妹で前走の忘れな草賞で不完全燃焼に終わったシシリアンブリーズが1番人気。単勝オッズが同じ3.5倍で2番人気に菜の花賞で2着したアカンサス。3番人気には忘れな草賞3着のオースミマイカ、4番人気にマイネクイーンが推されていました。

 レースでは昨年のカンナSを勝っているピュアオパールがハナを切ります。マイネクイーンが2番手、シシリアンブリーズは今回は不利なく好位での競馬。その後ろにアカンサス、オースミマイカが中位での競馬をしていました。

 直線、逃げるピュアオパールにシシリアンブリーズが並びかけ、これを捉えて抜け出します。少し後退したアカンサスが外から鋭い脚で伸びてきて、粘るシシリアンブリーズに襲い掛かり、最後ゴールまでクビ差捉えて快勝。2着のシシリアンブリーズまでがオークスの優先出走権を獲得しました。

 勝ったアカンサスは、美浦・畠山吉宏厩舎の牝馬。父がフジキセキ、母がセンスオブアートという血統。デビュー2戦目の菜の花賞で3位入線・繰り上がりの2着と素質を見せていましたし、今回はそれほど強いメンバーという訳ではなかったものの、能力の高さを示すレースとなりました。

いぶき賞(オープン)-ダート王者への登竜門。グレープブランデー、更に前進!!

  2011年5月1日(日) 京都12R 1800mダート 16頭
いぶき賞(OP) ゴール前写真 ゴール前写真
(京都競馬場にて撮影)
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [16] グレープブランデー 1.51.7 横山典 (1)
2着 [12] ボレアス クビ 内田 (3)
3着 [4] シルクシュナイダー 松岡 (5)
4着 [1] コルポディヴェント クビ 北村宏 (4)
5着 [7] サウンドボルケーノ ハナ ウィリアムズ (8)

 

単勝:[16] 250円
馬連:[12][16] 860円 馬単:[16][12] 1,470円
3連複:[4][12][16] 2,020円
3連単:[16][12][4] 6,950円

 例年、「端午ステークス」の名で行われているレースですが、今年は被災地支援競走として「いぶき賞」の名で施行されました。

 1番人気は、前走芝のすみれSでも2着したグレープブランデーが1番人気、前走の500万を4馬身差圧勝のスマートルシファーが2番人気、ディープインパクト産駒で唯一ダートで勝ち上がったボレアスが3番人気、ダートで2戦2勝のコルポディヴェントが4番人気と推されていました。当POGからは残念ながら出走馬はいませんでしたが、ヒヤシンスS2着のシルクシュナイダーや紅一点のカフェヒミコなどメンバーが揃っていました。

 レースではスマートルシファーがハナを切りますが、サウンドボルケーノに終始並ばれ、息の入らない苦しい逃げ。その外にグレープブランデー、直後の内にコルポディヴェント。カフェヒミコがその後ろ。ボレアス、シルクシュナイダーは中位から後方にかけての位置取り。
 4コーナー、スマートルシファーは早々と一杯。グレープブランデーが一気に先頭に立ちます。内からコルポディヴェント、外からシゲルソウサイ、そして更に外からボレアスとシルクシュナイダーが鋭い脚で伸びてきて、ボレアスがグレープブランデーにゴール前で強襲しますが、グレープブランデーがクビ差凌いで勝利しました。

 勝ったグレープブランデーは、栗東・安田隆行厩舎の牡馬。父がマンハッタンカフェ、母がワインアンドローズという血統。マンハッタンカフェは11R天皇賞・春のヒルノダムールに続く連勝となりました。これでダートでは5戦3勝、2着2回とパーフェクト連対。過去のこのレースから、ゴールドアリュール、カネヒキリ、サクセスブロッケンとダートの名馬たちが出ていますが、グレープブランデーもその名馬たちの中に入れるよう頑張って欲しいですね。

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今週の注目レース・注目馬

スマッシュスマイル

注目馬:5月1日(日) 京都4R 未勝利戦 2000m芝

3着:スマッシュスマイル

牡 栗東・長浜博之厩舎 父:ゼンノロブロイ 母:スマラ PO:ハム夫さん

 種牡馬としても活躍しているチチカステナンゴの半弟。前走の新馬戦では15着と大敗を喫してしまいましたが、今回はスタートも良く中位で折り合っていました。直線では窮屈になって体勢を崩す場面もありましたが、そこから立て直して鋭い脚で3着に入りました。スムーズに捌けていれば2着は十分にあったと思います。次走は要注目でしょう。

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編集室より

 先週は、メジロ牧場の解散という話題がありましたが、また生産界から残念なニュースが入りました。1993年、1994年のスプリターズSを連覇し、最強スプリンターの呼び声が高く、種牡馬としても国内産のエースとして活躍していたサクラバクシンオーが4月30日に急性心不全の為、死亡しました。22歳でした。へぼまさが競馬を始めたのが1995年なので、彼の活躍はVTRでしか見たことがなかったのですが、相当な強さだったのでしょうね。名種牡馬テスコボーイのラインを繋げる重要な役割を担っていたのですが、残念です。心からご冥福をお祈りいたします。
 また、海外でも1990年・2000年代のヨーロッパ競馬を席巻した大種牡馬・サドラーズウェルズが老衰の為、死去しました。30歳でした。モンジュー、ガリレオ、ハイシャパラルなど数えだしたらキリがないぐらいたくさん名馬を送り出しました。産駒のオペラハウスからテイエムオペラオーやメイショウサムソン、母の父としてもエルコンドルパサーやフサイチコンコルドを輩出し、日本競馬にも大きな影響を与えた馬でした。一つの時代が終わったという感じですね。