第71回 桜花賞（ＧＩ）－レーヴがいなくなっても・・・。同厩舎・マルセリーナ、馬群を突き抜けまずは1冠！！

　　2011年4月10日（日）　阪神11R　1600m芝　18頭

　昨年の2歳女王・レーヴディソールが骨折で戦線離脱。1強と思われた牝馬戦線が急遽混戦模様と変わりました。1番人気には、阪神ＪＦ2着でクイーンＣを快勝したホエールキャプチャ。2番人気にはエルフィンＳを快勝したマルセリーナ（POG馬）、3番人気にはフェアリーＳを快勝し、母ダンスインザムードと史上初の母仔制覇を狙うダンスファンタジア（POG馬）、4番人気にはフラワーカップを制したトレンドハンターが推されていました。

　レースは、最内枠を引いたクロッカスＳの勝ち馬・フォーエバーマークが先手を取ります。ダンスファンタジアは好位で折り合いがついている感じ。フラワーＣ2着のハブルバブル、フィリーズレビューの覇者・フレンチカクタス、阪神ＪＦ3着馬・ライステラスは中位での競馬。スタートの悪かったマルセリーナ、ホエールキャプチャ、トレンドハンターら人気の3頭は揃って後方からの競馬をしていました。

　直線、逃げたフォーエバーマークが後続を突き放します。好位、中位集団の馬たちはなかなか伸び切れません。代わって後方にいたホエールキャプチャとトレンドハンターが大外を通って鋭い脚で伸びてきます。一方、マルセリーナは前が塞がってしまい抜け出すことができなかったのですが、前が一瞬開いた時、そのチャンスを逃さず馬群を割って鋭い脚で伸びてきて、あっという間に先頭に躍り出ます。ホエールキャプチャらも懸命に追いすがりますが、マルセリーナが3/4馬身差抑えて快勝しました。結局は人気の２頭によるワンツーと平穏な結果になりました。

　1着から4着馬は全て後方にいた4頭で、それより前の馬たちは見せ場なく終わってしまいました。ダンスファンタジアも伸びず7着と敗れ、母仔制覇はなりませんでした。

　勝ったマルセリーナは、レーヴディソールと同じ栗東・松田博資厩舎の管理馬。父がディープインパクト、母がマルバイユという血統。なかなか結果を出せなかったディープインパクト産駒でしたが、クラシックという大舞台で一気にその能力が開花しました。それにしても素晴らしい末脚でしたね。松田博資厩舎は、ベガ、ブエナビスタに続く桜花賞3勝目。鞍上・安藤勝己騎手は、キストゥヘヴン、ダイワスカーレット、ブエナビスタに続く桜花賞4勝目となりました。
　POのめくるめくるめさん、えふりんさん、はっしーさん、勝利おめでとうございます！！

　ただ残念ながら、3着に入線したトレンドハンターは骨折していることが判明。全治1年という重傷ということです。残念。

第29回 ニュージーランドトロフィー（ＧII）－伏兵・エイシンオスマン、正攻法の競馬で後続完封！！

　　2011年4月9日（土）　阪神12R　1600m芝　18頭

　東日本大震災の影響により、今年は阪神競馬場にて開催されました。1番人気は、昨年の2歳王者・グランプリボス。スプリングＳから中1週で出走。2番人気には、若葉Ｓで3着に敗れたダノンシャーク、3番人気にはラトルスネーク、4番人気には朝日杯ＦＳ2着馬・リアルインパクトが推されました。その他当POGから共同通信杯3着のディープサウンド、桜花賞が除外になったドナウブルーが紅一点で出走、そしてスプリングＳからエイシンオスマンも出走してきました。

　レースはきさらぎ賞2着馬・リキサンマックスが強引に押してハナを切ります。エイシンオスマンが早め2・3番手。グランプリボスは好位、リアルインパクトはその後ろから。ダノンシャーク、ドナウブルーは中位から後方にかけて、ラトルスネークはスタートが悪く後方からの競馬となっていました。

　直線、リキサンマックスが逃粘る中、エイシンオスマンが捉えにかかります。その後ろから、内からディープサウンドとロビンフット、外からグランプリボス、ダノンシャーク、ドナウブルーが差を詰めてきます。残り200mでエイシンオスマンがリキサンマックスを捉えて抜け出し、中位から鋭い脚で追ってきたエーシンジャッカルに1馬身1/4差つけて快勝しました。3着にはグランプリボスが何とか食い込みました。
ディープサウンドは4着、ドナウブルーは6着、ダノンシャークは7着、リアルインパクトは11着とディープインパクト産駒４頭はいずれも権利を獲ることができませんでした。

　勝ったエイシンオスマンは、栗東・松永昌博厩舎の牡馬。父がロックオブジブラルタル、母がゲルニカという血統。前走のスプリングＳでは今回同様人気はなかったのですが、僅差の5着と健闘。今回は正攻法の競馬で後続を完封しました。
　名マイラー・ロックオブジブラルタルの産駒はこれでＪＲＡ重賞初制覇となりました。昨年のブリーズアップセールで一番価格の3150万円で取引された馬で、ますます注目のセールになりそうですね。

　POのかめおさん、勝利おめでとうございます！！

忘れな草賞（オープン）－2000mの距離克服し、エリンコートいざオークスへ！！

　　2011年4月10日（日）　阪神10R　2000m芝　16頭

　新馬戦を快勝したサクラ血統馬・サクラシオンが1番人気。しかし、馬体重がマイナス26kgと大幅減で不安材料。2番人気には、前走なかなかレベルの高い500万を快勝したエリンコート、3番人気には名馬クロフネの半妹・シシリアンブリーズ（POG馬）、4番人気にはタイガーカフェ・フサイチジャンクの妹・アルマフローラが推されました。その他、当POGからエリモエクセルの仔・リトルダーリン、マリアビスティーが出走してきました。

　レースは、人気薄のキンショーオーロラが少し後続を離す逃げを打ちます。マリアビスティー、リトルダーリンが離された好位、サクラシオン、エリンコートは中位、先行すると思われたシシリアンブリーズはスタートで不利もあり、中位内。アルマフローラは後方からの競馬をしていました。

　直線に入りキンショーオーロラは一杯。マリアビスティーが外から抜け出そうとするのですが、その外からエリンコートが鋭い脚で一気に突き抜けます。内からハッピーグラス、大外から最後方にいたオースミマイカが差を詰めてきますが、エリンコートの勢いは衰えず半馬身差振り切って快勝しました。大幅に体重を増やしたリトルダーリンが4着。サクラシオンは5着、シシリアンブリーズは伸び切れず6着と敗れました。

　勝ったエリンコートは、栗東・笹田和秀厩舎の牝馬。父がデュランダル、母がイタリア1000ギニーなどを勝っているエリンバードという血統。血統的に見ても短距離志向が強いのですが、この馬は2000mも軽く克服。オークスが楽しみになりましたね。