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第19回POG 新種牡馬

ハービンジャー キングジョージを11馬身差の大楽勝
*ハービンジャー
Harbinger
血統登録数:146頭
2006年 イギリス産
鹿毛
Dansili Danehill Danzig
Razyana
Hasili Kahyasi
Kerali
Penang Pearl Bering Arctic Turn
Beaune
Guapa Shareef Dancer
Sauceboat
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
晩成 中長距離

<戦績>

9戦6勝

<成績>

1着-キングジョージVI世&クインエリザベスII世S(GI)、ハードウィックS(GII)、ゴードンS(GIII)など

<解説>

 3歳時までは、GIII1勝止まりとそれほど目立つ存在ではなかったのですが、4歳になって大変身。ジョンポーターS(GIII)を制すると、一気に3連勝。そして、夏の大一番”キングジョージ”では、ワークフォース、ケープブランコなどの有力馬が揃った中、後続に11馬身差つける大圧勝劇でレコード(当時)のおまけつき。一気に凱旋門賞の候補になりましたが、レース後骨折してしまい、引退となりました。骨折がなければ、凱旋門賞を勝ったのはこの馬だったと今でも信じています。

 

 引退後社台ファームにより購買され、ダイワスカーレットやシーザリオなどの名牝に付けられました。デインヒル系は、日本ではあまり活躍をしていないのですが、競走成績はこれまでの馬とはかなり違いますし、面白い馬だと思います。ただ、晩成傾向とステイヤーなので、その辺がどうなるかでしょう。

エンパイアメーカー 既に活躍馬多数輩出
*エンパイアメーカー
Empire Maker
血統登録数:164頭
2000年 アメリカ産
黒鹿毛
Unbridled Fappiano Mr.Prosipector
Killaloe
Gana Facil Le Fabuleux
Charedi
Toussaud El Gran Senor Northern Dancer
Sex Appeal
Image of Reality In Reality
Edee's Image
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

8戦4勝

<成績>

1着-ベルモントステークス(GI)、フロリダダービー(GI)、ウッドメモリアルステークス(GI) 2着-ケンタッキーダービー(GI)

<解説>

 名種牡馬・アンブライドルドの晩年の傑作。ベルモントステークス(GI)では二冠セン馬・ファニーサイドの三冠を阻みクラシックを制覇するなど活躍しました。種牡馬としても、BCレディースクラシックを連覇したロイヤルデルタなどを輩出し、アメリカから買戻しの話がある位。日本でもフェデラリスト(中山記念、中山金杯)、イジゲン(武蔵野S)を輩出していますし、非常に期待できそうですね。ただ、気性の悪い馬も多そうです。

カネヒキリ 屈腱炎を乗り越え掴んだ栄光
カネヒキリ
Kane Hekili
血統登録数:99頭
2002年 早来産
栗毛
フジキセキ *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ミルレーサー Le Fabuleux
Marston's Mill
*ライフアウトゼア Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Silver Valley Mr.Prospector
Seven Valleys
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<戦績>

23戦12勝

<成績>

1着-ジャパンカップダート(GI)2回、フェブラリーS(GI)、ジャパンダートダービー(GI)、ダービーグランプリ(GI)、東京大賞典(GI)、川崎記念(GI)など

<解説>

 芝では全くといっていいほど走らなかったのですが、ダートに替わって大変身。瞬く間にダート界のチャンピオンに輝き、「砂のディープインパクト」の異名をとりました。しかし、4歳の半ばに屈腱炎を発症し、長期の療養生活に。復帰したのが2年半後の武蔵野Sでしたが9着と惨敗。もう終わったのかと思ったのですが、暮れのジャパンカップダートで奇跡の復活。その後もGIを3連勝するなど屈腱炎を患ったと思えない活躍ぶりでした。その後も骨折などありましたが、8歳の夏まで走りつづけ、時代を牽引しました。

 

 フジキセキ産駒ですが、母の父デピュティミニスターの影響を色濃く受けていて、ダートでの活躍馬を多く出しそうですが、配合次第では芝でも大丈夫と見ます。サンデーサイレンス、ノーザンダンサー、ミスタープロスペクターなど主流馬がやや遠いので、このクロスは面白いかもしれません。

ヴァーミリアン GI9勝の金字塔
ヴァーミリアン
Vermillion
血統登録数:118頭
2002年 早来産
黒鹿毛
*エルコンドルパサー Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
Saddlers Gal Sadler's Wells
Glenveagh
スカーレットレディ *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットローズ *ノーザンテースト
*スカーレットインク
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<戦績>

34戦15勝

<成績>

1着-ジャパンカップダート(GI)、フェブラリーS(GI)、JBCクラシック(GI)3回、東京大賞典(GI)、帝王賞(GI)、川崎記念(GI)2回

<解説>

 2歳時にラジオたんぱ杯2歳Sを制し、一躍クラシック候補になりますが、3歳になって大敗続きになり、秋にダートへ転戦。これが転機となり、隠れていたダート適性が目覚めることになります。地方交流競走で地道に力をつけて、5歳の川崎記念でGI初制覇。ここから怒涛の連勝劇が始まります。JBCクラシック3連覇、JCダート、フェブラリーSなど国内のダートGIを総ナメし、史上初のGI9勝を金字塔を打ち立てました。カネヒキリが療養中ということもありましたが、8歳まで長きにわたりダートの王者として君臨しました。

 

 弟のサカラート、キングスエンブレム、ソリタリーキングが全て父が違うのにダートで重賞を勝っているように、母はバリバリのダート馬とみて良いでしょう。近親のダイワメジャーが種牡馬としても活躍しているだけにこの馬にも期待が高まります。名馬・エルコンドルパサーの血を後世に残すような活躍を期待したいところです。ノーザンダンサーのクロスが多いので、ちょっと配合は難しいでしょうか...。

キンシャサノキセキ 豪州産フジキセキ産駒
キンシャサノキセキ
Kinshasa no Kiseki
血統登録数:90頭
2003年 オーストラリア産
鹿毛
Fuji Kiseki
  フジキセキ
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ミルレーサー Le Fabuleux
Marston's Mill
Keltshaan Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
Featherhill Lyphard
Lady Berry
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 短距離

<戦績>

31戦12勝

<成績>

1着-高松宮記念(GI)2回、阪神カップ(GII)2回、スワンステークス(GII)、函館スプリントS(GIII)、オーシャンS(GIII)

<解説>

 オーストラリア産のフジキセキ産駒という珍しい馬。3歳春にジュニアカップを勝ち、NHKマイルCで3着に入るなど早くから活躍。その後はオープンなどで活躍し、重賞初制覇は5歳の夏の函館スプリントSでした。しかし、気性難が災いしてか、善戦か大敗かの極端な競馬を繰り返してしまいます。6歳の秋のスワンSを皮切りに、高松宮記念まで一気に4連勝。南半球産の日本調教馬として初のGI制覇となりました。その後も活躍を続け、8歳春に高松宮記念を史上初の連覇を達成し、そのまま引退となりました。

 

 8歳春に急遽引退ということで、繁殖牝馬を集めにくい状況ではありましたが、父フジキセキが事実上の引退ということもあり、フジキセキにつける繁殖牝馬がこちらに移ってきましたので、まずまずの繁殖レベルというところです。産駒の写真を見ましたが、なかなか筋肉質な馬が多く、活躍馬を出せるのではないかと思います。気性が悪いのはネックですが、母父がリボー系なので爆発力は秘めていると思います。

ローレルゲレイロ スプリントGI春秋制覇
ローレルゲレイロ
Laurel Guerreiro
血統登録数:21頭
2004年 新冠産
青鹿毛
キングヘイロー *ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
*グッバイヘイロー Halo
Pound Foolish
ビッグテンビー *テンビー Caerleon
Shining Water
モガミヒメ *カコイーシーズ
モガミポイント
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 短距離

<戦績>

31戦5勝

<成績>

1着-高松宮記念(GI)、スプリンターズS(GI)、東京新聞杯(GIII)、阪急杯(GIII) 2着-NHKマイルC(GI)、朝日杯フューチュリティS(GI)

<解説>

 この世代最初の勝ち上がり馬になったものの、その後はなかなか勝つことができませんでした。それでも朝日杯FS、NHKマイルCで2着とGIでも活躍をつづけました。4歳春の東京新聞杯で重賞初制覇し、新馬戦以来の勝ち鞍を決めると、阪急杯も制して重賞連勝。5歳時の高松宮記念でGI初制覇し、初の父仔制覇を達成。秋のスプリンターズSも制して、春秋スプリントGI制覇も達成しました。

 

 スピードはかなりのものを持っていましたが、自分の形にもっていかないと非常に脆い馬でもありました。その辺が勝ち切れなかった所以でしょう。弟・妹はソコソコ活躍はしていますが、血統的にはかなり地味ですね。その辺がどうでるかですね。

アドマイヤオーラ 故障に苦しんだ良血馬
アドマイヤオーラ
Admire Aura
血統登録数:35頭
2004年 早来産
鹿毛
アグネスタキオン *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アグネスフローラ *ロイヤルスキー
アグネスレディー
ビワハイジ Careleon Nijinsky
Foreseer
*アグサン Lord Gayle
Santa Luciana
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

16戦4勝

<成績>

1着-弥生賞(GII)、京都記念(GII)、シンザン記念(GIII) 3着-日本ダービー(GI)

<解説>

 菊花賞2着馬・アドマイヤジャパンの弟ということで、早くから期待されていて、父内国産新馬戦を快勝すると、3歳初戦のシンザン記念で重賞初制覇を飾りました。この勝利は、この世代の牡馬が唯一ダイワスカーレットに先着したレースでした。その後は弥生賞も快勝するものの、皐月賞4着、ダービー3着と敗れてしまい、無冠に終わってしまいました。4歳時に京都記念を制するものの、宝塚記念では最下位大敗。その後は故障を繰り返し、満足の行くレースができないまま引退となりました。

 

 後半の成績が良くなかったので、繁殖レベルもイマイチですね。脚元の不安も残るだけに...。ただ、兄のアドマイヤジャパンが繁殖レベルの割には健闘はしていますし、活躍馬を残す可能性はあります。

スーパーホーネット GIに一歩届かなかったGIIハンター
スーパーホーネット
Super Hornet
血統登録数:7頭
2003年 浦河産
鹿毛
*ロドリゴデトリアーノ El Gran Senor Northern Dancer
Sex Appeal
Hot Princess Hot Spark
Aspara
ユウサンポリッシュ *エルセニョール Valdez
Sunrise Sue
*エルゼビアー Elocutionist
Friendy Relations
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 マイル

<戦績>

31戦10勝

<成績>

1着-スワンステークス(GII)、京王杯スプリングC(GII)、毎日王冠(GII)、マイラーズカップ(GII) 2着-マイルCS(GI)2回、安田記念(GI)

<解説>

 朝日杯FS2着など2歳時から活躍し、4歳時のスワンSで重賞初制覇。5歳時の毎日王冠ではウオッカを下して快勝しました。GII4勝を挙げ、GIIハンターと呼ばれましたが、GIには最後まで手に届きませんでした。

 

 GIには手は届かなかったものの、ウオッカを撃破するなど能力は確かなものでした。ただ、母系は地味ですし、繁殖レベル・頭数もイマイチ。

バトルプラン 故障に泣いた大器
*バトルプラン
Battle Plan
血統登録数:40頭
2005年 アメリカ産
鹿毛
Empire Maker
*エンパイアメーカー
Unbriled Fappiano
Gana Facil
Touasaud El Gran Senor
Image of Relity
Flanders Seeking the Gold Mr.Prospector
Con Game
Starlet Storm Storm Bird
Cinegita
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

C

 

<戦績>

6戦4勝

<成績>

1着-ニューオーリンズS(GII)

<解説>

 今年の新種牡馬でもあるエンパイアメーカーのアメリカでの初年度産駒。能力は高かったのですが、故障続きの競走馬生活でした。

ハービンジャー 女帝ゼニヤッタを下す
Blame
ブレイム
2006年 アメリカ産
鹿毛
Arch Kris S. Roberto
Sharp Queen
Aurora Danzig
Althea
Liable Seeking the Gold Mr.Prospector
Con Game
Bound Nijinsky
Special
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

13戦9勝

<成績>

1着-BCクラシック(GI)、スティーヴンフォスターH(GI)、ホイットニーH(GI)

<解説>

 19戦無敗でした女帝・ゼニヤッタの引退レースとなった2010年のBCクラシックで、そのゼニヤッタに唯一の黒星をつけさせた馬として有名になりました。4着以下なしの抜群の安定感を示していた馬なのでフロックとはいえなかったと思います。

 

 日本で活躍しているシンボリクリスエスと同じクリスエスの系統。従姉にはエイジアンウインズ、近親にはサドラーズウェルズ、ヌレイエフ、フェアリーキング、ジェイドロバリーなど種牡馬としても活躍馬を多く輩出している優秀な母系の馬なので、成功する可能性は十分ありそうです。