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第33週号

2011年1月29日(土)、30日(日)

第1回東京1日目・2日目、第2回京都1日目・2日目、第1回小倉3日目・4日目

作成日:2011年1月30日(日)  追記日:--

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今週の注目レース・注目馬

1月29日(土) 京都9R 梅花賞(500万) 2400m芝  
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [2] サンビーム 2.31.0 佐藤 (4)
2着 [10] ヴィクトリースター クビ リスポリ (1)
3着 [6] ハンドインハンド 1 1/2 小牧 (3)
4着 [5] メイショウトチワカ 1/2 池添 (5)
5着 [4] マリアビスティー ハナ 福永 (6)

 福寿草特別2着のヴィクトリースターが1番人気、東京スポーツ杯で2番人気に推されていたトーセンケイトゥーが2番人気、未勝利戦を快勝した良血馬・ハンドインハンドが3番人気、その他当POGからサンビーム、メイショウトチワカ、マリアビスティー、ヴェイロンが出走。出走10頭中、7頭がPOG馬。あとの3頭もそれほど強い馬ではなく、POG馬の上位独占だろうという見解になっていました。

 レースでは、福寿草特別で4着と粘ったサンビームが先手を奪います。マリアビスティーが2番手、ハンドインハンドが好位、ヴィクトリースター、メイショウトチワカ、ヴェイロンが中位、トーセンケイトゥーは中位から後方にかけての競馬をしていました。

 前半1000mはまずまずの流れでしたが、その後はかなりのスローペース。直線に入ると逃げるサンビームが後続を突き放します。最内からヴィクトリースター、外からハンドインハンドが伸びてきます。トーセンケイトゥーは伸びてはいるものの、前まで届きそうにありません。半ばに入るとサンビームとヴィクトリースターの一騎打ち。しかし、サンビームは渋太く粘り、ヴィクトリースターに一度も抜かせることなく、そのまま逃げ切りました。ハンドインハンドが3着、トーセンケイトゥーは掲示板にも載れず6着まででした。さすがに上がり34秒1で後方からでは厳しかったですね。

 勝ったサンビームは、栗東・山内研二厩舎の牡馬。父がネオユニヴァース、母がインディペンデンスという血統。新馬戦ではユニバーサルバンク、エーシンミズーリらを抑えての勝利。今回はさすがに距離も長いと思っていましたし、差し向きの馬場になっていたので、厳しいのかなとは思いましたが鮮やかな逃げ切りでした。

1月29日(土) 京都7R 500万平場戦 1400m芝  
ラトルスネーク ラトルスネーク
(京都競馬場にて撮影)
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [10] ラトルスネーク 1.22.0 リスポリ (3)
2着 [2] ロードカナロア 1/2 福永 (1)
3着 [9] ダコール 3/4 デムーロ (2)
4着 [6] エリンコート 2 1/2 四位 (4)
5着 [12] エーティーランボー 1/2 国分恭 (7)

 ジュニアカップで2着と惜敗した快速馬・ロードカナロアが1番人気、東京スポーツ杯で5着と健闘したディープインパクト産駒・ダコールが2番人気、新馬戦で圧倒的な末脚を披露したラトルスネークが3番人気に推されていました。オッズ的にも3強を形成していました。

 レースでは、ロードカナロアがハナを切る競馬。しかし、やや突かれる展開がジュニアカップと違って、厳しい展開。そんな中で、ラトルスネークは今回は馬群の外目を通って虎視眈々。折り合いもつけていました。そして、ダコールは後方でじっくり待機していました。

 直線、ロードカナロアが先行馬たちを振り切って完全に先頭に立ちます。しかし、外からラトルスネークが鋭い脚で襲い掛かってきます。そして更に後方からダコールが猛烈な脚で伸びてきます。ロードカナロアは渋太く粘るものの、外のラトルスネークの勢いがよく、最後ラトルスネークが半馬身抜け出して快勝しました。ダコールは追い詰めるものの3着でした。

 勝ったラトルスネークは、栗東・須貝尚介厩舎の牡馬。父がタニノギムレット、母がワシントンシティという血統。半兄には、当POG馬・スコッツデールがいます。前走の500万平場戦では、完全に前が塞がって何もできなくなってしまい惨敗。中1週で臨んだ今回は、折り合いを考えてシャドーロールを装着し、外からの競馬。そして、見事直線でその末脚を如何なく発揮しました。気性的に難しい馬ですが、かなり強い馬だと思いますね。マイルCでは怖い1頭でしょう。

1月30日(日) 東京7R 500万平場戦 2000m芝  
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [3] ルルーシュ 2.07.2 クラストゥス (1)
2着 [4] インプレザリオ 3/4 松岡 (5)
3着 [6] サトノタイガー クビ 的場 (6)
4着 [10] ラヴェルソナタ 1/2 内田 (2)
5着 [9] サトノアポロ ベリー (4)

 札幌2歳S4着以来となるゼンノロブロイ産駒・ルルーシュ(POG馬)が1番人気、同じ厩舎でハッピーパスの初仔・ラヴェルソナタが2番人気、唯一の関西馬で小倉のデビュー戦をレコード勝ちしたロッカヴェラーノが3番人気、ダノンベルベールの弟・サトノアポロが4番人気。そして、もう1頭のPOG馬・インプレザリオが5番人気に推されていました。少頭数ながら、なかなか面白い面々が揃いました。

 レースでは、ラヴェルソナタが出遅れ、後方からの競馬を余儀なくされます。最下位人気のトミケンヴァーストが先手を取り、インプレザリオが差なく2番手、ルルーシュは中位、ロッカヴェラーノとラヴェルソナタは後方からの競馬。

 直線、2番手のインプレザリオが逃げ馬を交わして先頭に立ちます。一方、直後にいたルルーシュは包まれた形になってしまいます。しかし、半ばになって前が開くとルルーシュのエンジンに火がつき、インプレザリオを並ぶ間もなく一気に差し切り、3/4馬身差の快勝。結局は、POG馬2頭によるワンツーでした。中位から伸びてきたサトノタイガーが3着、ラヴェルソナタは上がり32秒8という究極の上がりで伸びてきたものの4着が精一杯。さすがにこのスローペースでは仕方がありませんでした。

 勝ったルルーシュは、名門・藤沢和雄厩舎の牡馬。父がゼンノロブロイ、母がダンスーズデトワール。半兄には、きさらぎ賞3着のステージプレゼンスがいます。この日は京都の春日特別に出走していましたが、残念ながら兄弟同日Vにはなりませんでした。
 昨年の厩舎の先輩・ペルーサがこのレースから出世していきました。内容的にもそれと劣るものでもありませんでしたし、ペルーサに続く活躍を期待したいですね。POのえりちょさん、えふりんさん、政吉さん、おめでとうございます!!

1月30日(日) 京都5R 新馬戦 2000m芝  
着順 馬番 馬名 タイム 騎手 人気
1着 [12] リヴェレンテ 2.05.3 デムーロ (3)
2着 [8] ロードランパート 1 1/2 国分恭 (2)
3着 [7] チャーミングダンス ハナ 四位 (6)
4着 [9] ビヨンドザリーフ 2 1/2 福永 (8)
5着 [10] マイネルコルテーゼ 3/4 和田 (9)

 リスポリ騎手騎乗のディープインパクト産駒・インアフラッシュが1番人気、同じくディープ産駒でへぼまさのPO馬でしたロードマジェスティの弟・ロードランパートが2番人気、そして当POG馬・リヴェレンテが3番人気に推されていました。その他当POGからビヨンドザリーフが出走してきました。

 レースでは4番人気のマヤノトップガン産駒・ディープロミオが好スタートから先手を奪います。インアフラッシュが早め2番手。ロードランパート、ビヨンドザリーフが中位、リヴェレンテは少し後ろ目での競馬を進めていました。

 勝負所からロードランパート、そしてリヴェレンテが大外を通って上がっていきます。直線、ディープロミオを交わして、インアフラッシュが先頭に立ちますが、それも一瞬のこと。ロードランパート、チャーミングダンス、そして大外からリヴェレンテが伸びてきて、先行馬たちを一気に呑み込みます。この3頭の中でも外のリヴェレンテの勢いは素晴らしく、一気に突き抜けて1馬身半差つけて快勝!同じロードHC同士の2着争いはロードランパートが制しました。ビヨンドザリーフが最後追い込んできて4着に入りました。インアフラッシュは7着敗退。

 勝ったリヴェレンテは、栗東・浅見秀一厩舎の牡馬。父がキングカメハメハ、母がアスペンリーフという血統。半姉には桜花賞馬・レジネッタがいる良血馬です。大外を通るロスの多い競馬をしながらも、上がり33秒7で突き抜けた脚は素晴らしかったですね。デビューは遅くなりましたが、クラシック戦線には十分間に合いますし、面白い存在になるかもしれません。注目です。

 POのプーニーさん、勝利おめでとうございます!!

注目馬:1月30日(日) 東京6R 500万平場戦 1600mダート

1着:レーザーバレット

牡 美浦・萩原清厩舎 父:ブライアンズタイム 母:コンプリカーター

 スタートで完全に出遅れてポツンと最後方での競馬。直線に入ってもまだ最後方でしたが、外に出すとそこから猛烈な脚を使って、半ばで前の馬たちを並ぶ間もなく抜き去ると、あとは馬なりのまま3馬身差の大楽勝でした。ブロードアピールを彷彿とさせる、強烈な脚でした。まだ粗削りな内容ですが、磨けばカネヒキリやヴァーミリアンみたいな馬になってくれそうな感じがします。今後の動向には注目したいですね。

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編集室より

 今週は、特に大きなレースはなかったのですが、当コラムで注目したレースが4つとなかなか濃い内容だったと思いますね。特に度肝を抜いたのが最後に挙げたレーザーバレットですね。かなり記憶に残るレースになりそうです。


  日曜日の東京の未勝利戦でPO馬・ヴァーゲンザイルが快勝。気性が激しい馬と聞いていたので、距離延長にはかなりの不安を覚えていたのですが、スローペースでも折り合いがついて、直線では壁になるシーンはありましたが、強い競馬を見せてくれました。まあ良い騎乗とは言えませんでしたが、このまま三浦騎手で行ってほしいです。頑張れ!ヴァーゲンザイル!