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第29回POG   主な新種牡馬
サートゥルナーリア ロードカナロアの最高後継馬
サートゥルナーリア
Saturnalia

血統登録数:142頭
2016年 ノーザンファーム産
黒鹿毛

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
*マンファス
レディブラッサム Storm Cat
*サラトガデュー
シーザリオ スペシャルウィーク *サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 中距離

<戦績>

10戦6勝

<成績>

1着-皐月賞(GI)、ホープフルS(GI)、神戸新聞杯(GII)、金鯱賞(GII)、萩S(L)

2着-有馬記念(GI)

<兄弟>

エピファネイア-菊花賞(GI)、ジャパンC(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)、皐月賞(GI)2着、日本ダービー(GI)2着

リオンディーズ-朝日杯FS(GI)

<解説>

 2歳6月にデビューして快勝、その後休養を挟んで、萩S(L)、ホープフルS(GI)と3連勝でGI初制覇。

 3歳はホープフルS(GI)から直行で、皐月賞(GI)を制し、無傷で1冠目を奪取。しかし、日本ダービー(GI)は4着と敗退。秋には神戸新聞杯(GII)は制するものの、天皇賞(秋)(GI)は6着、有馬記念(GI)は2着と結果は残せませんでしたが、JRA最優秀3歳牡馬を受賞しました。

 4歳時は金鯱賞(GII)を快勝しますが、宝塚記念(GI)では4着に敗れ、その後は故障もあり、引退となってしまいました。

<へぼまさの眼>

 兄のエピファネイア、リオンディーズ共に重賞馬を多数輩出する活躍を見せていて、現役時代その2頭よりも上のポテンシャルを見せたのが、この馬でした。神戸新聞杯(GII)を勝ち、有馬記念(GI)で2着していますが、基本的には2000mまでが理想でしょう。早期から活躍できる早熟性もあり、クラシックを沸かせる馬が出てくると思います。ただ、母シーザリオ譲りの脚部不安は、遺伝されるかもしれないですね。
 キングカメハメハ→ロードカナロアと続くこのラインが、この先どうなるかはこの馬に掛かっていると思います。

写真 3歳でダートの頂点を極める
ルヴァンスレーヴ
Le Vent Se Leve

血統登録数:149頭
2015年 白老ファーム産
鹿毛

*シンボリクリスエス Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Key Gold Meridian
Tri Argo
マエストラーレ ネオユニヴァース *サンデーサイレンス
*ポインテッドパス
オータムブリーズ *ティンバーカントリー
セプテンバーソング
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

10戦7勝

<成績>

1着-チャンピオンズC(GI)、全日本2歳優駿(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)、マイルCS南部杯(JpnI)、ユニコーンS(GIII)

<解説>

 2歳8月の新潟でデビューし、7馬身差の圧勝劇。秋はプラタナス賞、全日本2歳優駿(JpnI)と無傷の3連勝でGI馬の仲間入りを果たしました。

 3歳初戦の伏竜Sこそ2着に敗れるものの、ユニコーンS(GIII)、ジャパンダートダービー(JpnI)、マイルCS南部杯(JpnI)、チャンピオンズC(GI)と無敵の快進撃を続け、最優秀ダートホースを受賞しました。

 しかし、その後故障もあり、1年半後に復帰は果たすものの、結果を残せず引退となりました。

<へぼまさの眼>

 同厩の先輩・ロジユニヴァースみたいに故障した後も使われてしまったのはいただけなかったものの、ダートでのポテンシャルは素晴らしいの一言でした。無事に行っていたら、どこまで強くなったのかと思ってしまいます。
 昨今のダート種牡馬の需要増により、初年度から200頭超えの種付け頭数となり、一躍人気種牡馬入り。同じシンボリクリスエス産駒のエピファネイアは、ダートはド下手レベルですが、本馬はネオユニヴァースやダート種牡馬・ティンバーカントリーを母系に備え、社台の歴史を紡いだ1頭・ダイナフェアリーからスタミナも受け継いでいます。面白そうな種牡馬だと思います。

写真 7歳まで渋太く走ったダート王者
ゴールドドリーム
Gold Dream

血統登録数:129頭
2013年 ノーザンファーム産
鹿毛

ゴールドアリュール *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ニキーヤ Nureyev
Reluctant Guest
モンヴェール *フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
*スペシャルジェイド Cox's Ridge
Statistic
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<戦績>

27戦9勝

<成績>

1着-フェブラリーS(GI)、チャンピオンズC(GI)、かしわ記念(JpnI)2回、帝王賞(JpnI)、ヒヤシンスS(OP)

2着-フェブラリーS(GI)2着、チャンピオンズC(GI)2回、東京大賞典(GI)、マイルCS南部杯(JpnI)

<解説>

 2歳12月の阪神でデビューし、快勝。3歳になり、500万、ヒヤシンスS(OP)と連勝し、兵庫CS(JpnII)2着後にユニコーンS(GIII)を制し、重賞初制覇。暮れのチャンピオンズC(GI)は3歳ながら2番人気に推されるものの、12着と大敗。

 しかし、4歳初戦のフェブラリーS(GI)を制し、GI初制覇。その後は海外遠征等もあり結果は残せませんでしたが、チャンピオンズC(GI)を制し、見事JRA最優秀ダートホースを受賞しました。

 5歳以降は、かしわ記念(JpnI)2回、帝王賞(JpnI)を勝利はするものの、2着・3着の多いレースとなりました。

<へぼまさの眼>

 非常に長い間上位で安定した成績を残しましたが、それほど強いと印象はなく、ルヴァンスレーヴやクリソベリルの引き立て役になってしまった感じがします。ゴールドアリュールの後継になりますが、前述のクリソベリルが後に控えているので、初年度でどこまで成績を残せるかでしょう。

モズアスコット 芝とダートの二刀流
*モズアスコット
Mozu Ascot

血統登録数:105頭
2014年 アメリカ産
栗毛

Frankel Galileo Sadler's Wells
Urban Sea
Kind Danehill
Rainbow Lake
India Henessy Storm Cat
Island Kitty
Misty Hour Miswaki
Our Tina Marie
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 マイル

<戦績>

26戦7勝

<成績>

1着-安田記念(GI)、フェブラリーS(GI)、根岸S(GIII)

2着-マイルCS南部杯(JpnI)、スワンS(GII)2回、マイラーズC(GII)2着

<解説>

 3歳の6月の遅めのデビューで、3戦目で初勝利を飾ると、その後一気に3連勝をし、オープン入り。4歳時の3戦連続2着し、安田記念(GI)では連闘で出走し、9番人気にながらも勝利し、GI初制覇となりました。さすがにルメール・マジックというところでしょう。

 しかし、その後は凡走を繰り返してしまうものの、6歳を迎えダートに転戦。根岸S(GIII)を快勝すると、フェブラリーS(GI)では1番人気に応え、芝・ダートの両方でのGI制覇となりました。しかし、その後はまたしても凡走を繰り返してしまい引退となりました。

<へぼまさの眼>

 強い時は凄い強さを見せる一方、負ける時はアッサリ。典型的な「気性C」パターン。こういう馬は種牡馬としてはイマイチな馬が多いのが気掛かりです。ただ、母系はヘネシーやミスワキ、ニジンスキーなど時代を築いた種牡馬が配合されており、一発は狙える馬かなと思います。

タワーオブロンドン 長距離血統のスプリンター
タワーオブロンドン
Tower of London

血統登録数:98頭
2015年 ダーレージャパンファーム産
鹿毛

Raven's Pass Elusive Quality Gone West
Touch of Greatness
Ascutney Lord at War
Right Word
*スノーバイン Dalakhani Darshaan
Daltawa
Shinko Hermes Sadler's Wells
Doff the Derby
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 短~中距離

<戦績>

18戦7勝

<成績>

1着-スプリンターズS(GI)、セントウルS(GII)、京王杯SC(GII)、京王杯2歳S(GII)、アーリントンC(GIII)

<解説>

 2歳7月に札幌でデビューして快勝。その後クローバー賞は2着するものの、ききょうS(OP)と京王杯2歳S(GII)と連勝で重賞初制覇。暮れの朝日杯FS(GI)はダノンプレミアムの3着でした。3歳は初戦のアーリントンC(GIII)は快勝するものの、NHKマイルC(GI)は12着と大敗。

 4歳時は、京王杯SC(GII)を制し、秋に入りセントウルS(GII)、スプリンターズS(GI)と制し、GI馬の仲間入りを果たしました。

 しかし、5歳に入ると、一転して惨敗を繰り返し、引退となりました。

<へぼまさの眼>

 従兄には皐月賞馬ディーマジェスティ、祖母・シンコウエルメスの半兄は英愛ダービー馬・ジェネラス。母父ダラカニ、母母父サドラーズウェルズとどう見ても長距離血統でしたが、こんなスプリンターが出るとは思いませんでしたね。瞬発力は一級品でしたが、やはり気性が悪すぎたのが短距離に偏った原因だったと思います。なので種牡馬としては、短距離よりも中・長距離路線で活躍する馬も見られるのではないかと思います。

フィエールマン ディープ産駒の最強ステイヤー
フィエールマン
Fierement

血統登録数:72頭
2015年 ノーザンファーム産
鹿毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
リュヌドール Green Tune Green Dancer
Soundings
Luth d'Or Noir et Or
Viole d'Amour
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
晩成 長距離

<戦績>

12戦5勝

<成績>

1着-菊花賞(GI)、天皇賞(春)(GI)2回

2着-天皇賞(秋)(GI) 3着-有馬記念(GI)

<解説>

 3歳1月にデビューし、快勝。その後、山藤賞も快勝し、連勝。夏のラジオNIKKEI賞(GIII)で2着すると、秋はそこから直行で菊花賞(GI)に出走し、7番人気ながら快勝し、一気にGIホースの仲間入り。その後4歳・5歳で天皇賞(春)(GI)を制し、5歳秋には天皇賞(秋)(GI)でアーモンドアイを追い詰める脚を披露しました。

<へぼまさの眼>

 ディープ産駒の牡馬でGI3勝以上した初めての馬で、菊花賞(GI)と天皇賞(春)(GI)連覇とステイヤー色が強いと思いきや、5歳の天皇賞(秋)(GI)では後方待機から上がり32秒7という強烈な末脚を披露したのは評価に値しますね。ただ、GI以外は全て凡走をしていて、5歳まで走って12戦しか消化できなかったという体質の弱さも否めないところ。母父グリーンチューンはマイラーではあるものの、ニジンスキー系のスタミナを存分に受け継いでいると思うので、基本的はディープ産駒というよりもダンスインザダークみたいな感じと見た方が良さそうです。

アドマイヤマーズ 国内外マイルGI・3勝
アドマイヤマーズ
Admire Mars

血統登録数:62頭
2016年 ノーザンファーム産
栗毛

ダイワメジャー *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ *ノーザンテースト
*スカーレットインク
*ヴィアメディチ Medicean Machiavellian
Mystic Goddess
Via Milano Singspiel
Salvinaxia
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 マイル

<戦績>

13戦6勝

<成績>

1着-香港マイル(G1)、NHKマイルC(GI)、朝日杯FS(GI)、デイリー杯2歳S(GII)、中京2歳S(OP)

3着-マイルCS(GI)、香港マイル(G1)

<解説>

 2歳の6月にデビューし、後の重賞3勝馬・ケイデンスコールに快勝。その後、中京2歳S(OP)、デイリー杯2歳S(GII)、朝日杯FS(GI)と無傷の4連勝で制し、2歳王者の座に輝きました。

 3歳に入ると、共同通信杯(GIII)2着、皐月賞(GI)4着と敗れ、マイル路線へ。NHKマイルC(GI)、暮れの香港マイル(G1)を制し、国内外のマイルGIを制覇しました。4歳になると、朝日杯とNHKマイルCで破ったグランアレグリアが強烈な快進撃の中で、為す術なく敗れ引退となりました。

<へぼまさの眼>

 4歳時に勢いがなくなりましたが、順調に使えなかったことと、グランアレグリアが凄すぎたことでしょう。同じダイワメジャー産駒のカレンブラックヒルの様な尻すぼみ感はないので、気性的にも素直な馬なのだと思います。

 ダイワメジャーの後継種牡馬としては、これ以上ないポテンシャルの持ち主で、100頭の牝馬を集める人気種牡馬ではあるのですが、受胎率が非常に悪いのが玉に瑕。良い繁殖牝馬は付けられているのですが、受胎しない限りは...。

ウインブライト 香港G1・2勝
ウインブライト
Win Bright

血統登録数:66頭
2014年 コスモヴューファーム産
芦毛

ステイゴールド *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ *ディクタス
ダイナサッシュ
サマーエタニティ アドマイヤコジーン Cozzene
アドマイヤマカディ
オールフォーゲラン *ジェイドロバリー
ミスゲラン
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

17戦7勝

<成績>

1着-香港C(G1)、QエリザベスII世C(G1)、中山記念(GII)2回、スプリングS(GII)、福島記念(GIII)、中山金杯(GIII)

2着-香港C(G1)

<解説>

 2歳の6月にデビューし、3戦目で初勝利。3歳時は春のスプリングS(GII)、秋の福島記念(GIII)と重賞を2勝、4歳時は中山記念(GII)を制覇。

 5歳になり、中山金杯(GIII)、中山記念(GII)と制し、香港に遠征。QエリザベスII世C(G1)を制し、遂にGI馬の仲間入り。暮れの香港C(G1)も制し、この年は牝馬の活躍が多かったこともあり、海外G1・2勝が認められ、JRA最優秀4歳以上牡馬を受賞しました。

<へぼまさの眼>

 香港でのみG1制覇という、父ステイゴールドを思わせる内容ではありましたが、父とは違って国内のGIでは掲示板にすら載れないのはいただけないところでしょう。母父がアドマイヤコジーンということもあり、種牡馬としての不安定さを更に増した感があり、爆発力としては面白そうです。

写真 スキャットダディ産駒の短距離馬
*ミスターメロディ
Mr.Melody

血統登録数:81頭
2015年 アメリカ産
鹿毛

Scat Daddy Johannesburg Hennessy
Myth
Love Style Mr.Prospector
Likeable Style
Trust Lady Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Klassy Kim Silent Screen
Kool Arrival
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 短距離

<戦績>

17戦4勝

<成績>

1着-高松宮記念(GI)、ファルコンS(GIII)

2着-阪神C(GII)

<解説>

 2歳の11月にダート1300m戦でデビューして勝利。3歳の2月の500万下を制すると、初芝となったファルコンS(GIII)で重賞初制覇。その後は勝ち切れなかったのですが、4歳の高松宮記念(GI)を快勝し、GIウィナーの仲間入りを果たしました。しかし、その後はセントウルS(GII)3着以外は馬券に絡むことなく、引退となってしまいました。

<へぼまさの眼>

 米三冠馬・ジャスティファイなどを出すものの、早世が惜しまれた名種牡馬・スキャットダディの後継馬として産地では、150頭超えのかなり人気を集めています。ただ、受胎率がかなり悪いので、血統登録馬は半分ほど。それほど強いイメージもない馬だったので、正直中央のレースではどうかなと思います。

写真 故障で大成できなかった素質馬
*ナダル
Nadal

血統登録数:98頭
2017年アメリカ産
鹿毛

Blame Arch Kris S.
Aurora
Liable Seeking the Gold
Bound
Ascending Angel Pulpit A.P.Indy
Preach
Solor Colony Pleasant Colony
Meteor Stage
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 中距離

<戦績>

4戦4勝

<成績>

1着-アーカンソーダービー(G1)、サンヴィセンテS(G2)、レベルS(G2)

<解説>

 3歳1月にデビューして、快勝。その後、サンヴィンセンテS(G2)、レベルS(G2)と制し、アーカンソーダービー(G1)と無傷で制し、G1ウイナーとなりました。しかし、この年は新型コロナが蔓延した年でもあり、ケンタッキーダービーをはじめ、秋に順延。その間に故障も発症し、4戦での引退となりました。

<へぼまさの眼>

 能力は非常に高かったと思いますが、故障により大成できませんでした。父ブレイムは、BCクラシックで引退レースとなった女帝・ゼニヤッタに最後の最後で土をつけた馬として有名。種牡馬としてもそこそこ成功している感じ。クリスエスの系統なので、シンボリクリスエスと同じ系統になるので、日本への適性は十分あると思います。母系はダート系なので、基本的にはダートでしょう。社台で繋養されていますし、マインドユアビスケッツなどと違って、中距離で活躍したタイプ。面白そうな感じ。

写真 フランケルの全弟
*ノーブルミッション
Noble Mission

血統登録数:85頭
2009年 イギリス産
鹿毛

Galileo Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
Kind Danehill Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
晩成 長距離

<戦績>

21戦9勝

<成績>

1着-タタソールズGC(G1)、サンクルー大賞(G1)、英チャンピオンS(G1)など

<兄弟>

Franlek-英2000ギニー(G1)、セントジェイムスパレスS(G1)、インターナショナルS(G1)、英チャンピオンS(G1)など

<主な産駒>

Code of Honor-トラヴァースS(G1)、ジョッキークラブGC(G1)など

Nobals-BCターフスプリント(G1)

<解説>

 歴史的名馬・フランケルの全弟としてデビューするも、初勝利は3歳4月の2戦目。7月のゴードンS(G3)で重賞初制覇を飾るものの、その後はなかなか勝ち切れない競馬が続きます。5歳の5月のタタソールズGC(G1)でG1初制覇を飾ると、サンクルー大賞(G1)、英チャンピオンS(G1)と制し、2014年のヨーロッパの最優秀古牡馬に選出されました。

<へぼまさの眼>

 種牡馬としては2頭のG1馬を送り出しているものの、さすがに兄のフランケルには遠く及ばず。競走馬時代の成績も短距離中心だった兄と違って、長距離中心で、5歳の5月にG1勝利と、かなりの晩成傾向。フランケルの弟と見るよりは、ガリレオ産駒の1頭と見るべきで、やはりサドラーズウェルズ系の活躍が少ない日本では厳しいかなと思います。

写真 イントゥミスチーフ産駒の大物
Authentic
オーセンティック

2017年 米国産
鹿毛

Into Mischeif Harlan's Holyday Harlan
Christmas in Aiken
Leslie's Lady Trickey Creek
Crystal Lady
Flawless Mr.Gleeley Gone West
Long Legend
Oyster Baby Wild Again
Really Fancy
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離 B

<戦績>

8戦6勝

<成績>

1着-ケンタッキーダービー(G1)、BCクラシック(G1)、ハスケル招待S(G1)

<解説>

 2歳11月にデビューすると、シャムS(G3)、サンフェリペS(G2)と3連勝。サンタアニタダービー(G1)では2着に敗れるものの、7月のハスケル招待S(G1)でG1初制覇。新型コロナの影響で9月に延期されたケンタッキーダービー(G1)を快勝すると、BCクラシック(G1)も快勝し、見事2020年のアメリカ年度代表馬に輝きました。

<へぼまさの眼>

 2019年から2022年までアメリカのリーディングサイヤーに輝いた大種牡馬・イントゥミスチーフが送り出す中距離の最強馬といっていいでしょう。日本では短距離のダートでしか走っていない感じのイントゥミスチーフですが、この馬は中距離でのポテンシャルも非常に高く、アメリカの産地でもかなりの人気になっている種牡馬なので、今後の活躍が期待されていると思います。

写真 波乱の競走馬生活
Maximam Security
マキシマムセキュリティ

2016年 ノーザンファーム産
鹿毛

New Year's Day Street Cry Machiavellian
Helen Street
Justwhistledixie Dixie Union
Genelal Jeanne
Lil Indy Anasheed A.P,Indy
Flagbird
Cresta Lil Cresta Rider
Rugosa
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

14戦10勝

<成績>

1着-フロリダダービー(G1)、ハスケル招待S(G1)、シガーマイルH(G1)、パシフィッククラシック(G1)、サウジカップ(勝利保留)

<解説>

 デビューから4連勝で、フロリダダービー(G1)を制覇。続くケンタッキーダービー(G1)では1着入線も進路妨害が認められ、17着に降着の憂き目に。その後は一気に重賞3連勝し、2020年に創設されたサウジカップで勝利するものの、禁止薬物の検出により、保留状態になってしまいます。帰国後は重賞を連勝するものの、BCクラシック(G1)ではオーセンティックの5着に敗れて引退となりました。

<へぼまさの眼>

 昨年に日本でも産駒デビューしたニューイヤーズデイがアメリカに残してきた実績馬。ただ、ケンタッキーダービー降着、サウジカップ勝利保留、出走取消など波乱に満ちた競走馬生活だったと思います。能力は非常に高い馬だったと思いますし、今度は父として巻き返しをしてほしいところです。

写真 シンエンペラー全兄の凱旋門賞馬
Sottsass
ソットサス

2016年 フランス産
栗毛

Siyouni Pivotal Polar Falcon
Fearless Revival
Sichilla Danehill
Slipstream Queen
Starlet's Sister Galileo Sadler's Wells
Urban Sea
Premiere Creation Green Tune
All Waki
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 長距離

<戦績>

12戦6勝

<成績>

1着-凱旋門賞(G1)、仏ダービー(G1)、ガネー賞(G1)、ニエル賞(G2)

<兄弟>

シンエンペラー-京都2歳S(GIII)、ディープインパクト記念(GII)2着

<解説>

 2戦目で初勝利すると、3歳のフランスダービー(G1)をレコードで快勝し、G1ウィナーとなりました。4歳時にはガネー賞(G1)を制し、暮れの凱旋門賞(G1)では不良馬場の中、エネイブルらを破って快勝しました。

<へぼまさの眼>

 今年のクラシック候補にも挙げられるシンエンペラーの全兄。6着以下がない堅実派でもあります。ヌレイエフ系は日本ではそれほど結果は出せていないものの、シンエンペラーが日本の馬場に適応しているので、活躍馬を出せる余地は十分あると思います。ただ、長距離系統なのは否めないところなので、軽めの繁殖牝馬が配合されると良いかもしれませんね。