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第21回POG 新種牡馬

画像なし 21世紀欧州最強馬
Frankel
フランケル
2008年 英国産
鹿毛
Galileo Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
Kind *デインヒル Danzig
Razyana
Rainbow Lake Raibow Quest
Rockfesta
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

14戦14勝

<成績>

1着-英2000ギニー(GI)、セントジェームスパレスS(GI)、インターナショナルS(GI)、英チャンピオンS(GI)など

<解説>

 2歳8月にデビューすると、無傷の4連勝でデューハーストS(GI)を制し2歳チャンピオンに。3歳になっても勢いは止まらず英2000ギニーをはじめ、無傷の5連勝。4歳時には中距離戦にも出走し、無傷の5連勝。14戦14勝と全く底を見せないまま引退し、最小着差がセントジェームスパレスSの3/4馬身でそれ以外は圧勝の連続。143ポンドという歴代4位の高評価を得ました。

 

 マイルを中心に走ってきましたが、最後の2戦が中距離戦でこの2戦も圧勝したことで、更に評価が高まりました。どんな産駒が出てくるか世界的にも注目の種牡馬と言えそうです。ただ、日本ではサドラーズウェルズ系の種牡馬がオペラハウス以外はあまり成功していませんし、フランケルの父・ガリレオもしかり。日本の軽い馬場への適性がいかほどでしょうか。

ルーラーシップ ヨッ!大統領!!
ルーラーシップ
Rulership
血統登録数:131頭
2007年 ノーザンファーム産
鹿毛
キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
エアグルーヴ *トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ダイナカール *ノーザンテースト
シヤダイフエザー
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<兄弟馬>

アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回、ローズSなど)、フォゲッタブル(ステイヤーズS、ダイヤモンドS)、グルヴェイグ(マーメイドS)

<戦績>

20戦8勝

<成績>

1着-クイーンエリザベスII世C(GI)、日経新春杯(GII)、金鯱賞(GII)、AJC杯(GII)、鳴尾記念(GIII) 2着-宝塚記念(GI) 3着-天皇賞・秋(GI)など

<解説>

 年度代表馬にも輝いた名牝・エアグルーヴの仔として、早くから期待され、プリンシパルS(OP)を圧勝し、ダービーへ駒を進めるも5着。3歳暮れの鳴尾記念(GIII)で重賞初制覇を飾ると、翌年は日経新春杯(GII)、金鯱賞(GII)と重賞を2勝。しかし、GIの舞台では掲示板がやっとと、力を発揮できずにいました。

 5歳になり、春は香港のクイーンエリザベスII世Cに出走し、2着以下に3馬身3/4差つけて圧勝し、念願のGI制覇。しかし、宝塚記念(GI)でオルフェーヴルの2着した後の秋3戦は、全て出遅れて3着。結局、この出遅れ癖が原因で引退ということになりました。

 

 国内でのGI制覇は果たせませんでしたが、ポテンシャルはかなりのものでした。ただ、5歳後半から出遅れ癖がひどくなったように、かなり気性は荒い印象。それでも、母系の良さからもキングカメハメハの有力な後継種牡馬という点は変わりなく、非常に期待できると思います。初年度はキングカメハメハが病気で種付けがあまりできなくなり、その分の恩恵を授かり、良い繁殖牝馬を集めたのも好材料です。

ディープブリランテ ディープ産駒初のダービー馬
ディープブリランテ
Deep Brillante
血統登録数:123頭
2009年 パカパカファーム産
鹿毛
ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishig Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*ラヴアンドバブルズ Loup Sauvarge Riverman
Louvetrie
*バブルドリーム Akarad
*バブルプロスペクター
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離まで

<兄弟馬>

ハブルバブル(フラワーC2着)

<戦績>

7戦3勝

<成績>

1着-日本ダービー(GI)、東京スポーツ杯2歳S(GIII) 2着-スプリングS(GII)、共同通信杯(GIII) 3着-皐月賞(GI)

<解説>

 新馬戦を5馬身差圧勝、続く東京スポーツ杯2歳S(GIII)を3馬身差圧勝と、クラシック最有力候補に名乗り上げました。しかし、3歳初戦の共同通信杯ではゴールドシップに敗れると、スプリングS(GII)2着、皐月賞(GI)3着と3連敗。捲土重来を期し、日本ダービー(GI)では好位からレースを進めると、直線で抜け出し、フェノーメノの強襲をハナ差凌いで優勝。岩田騎手の渾身の騎乗と言えるでしょう。その後、イギリスのキングジョージに参戦するものの、見せ場が全くなく8着と大敗し、屈腱炎を発症し引退となってしまいました。

 

 ダービーで負かしたフェノーメノやゴールドシップらがその後大活躍をしたので、古馬になってからのこの馬の活躍を期待したのですが、屈腱炎での早期引退は非常に残念でした。ダービーを制しているものの、基本的には2000m前後までが限界かなという感じ。母系からは、バブルガムフェローやザッツザプレンティなどが競走馬としては活躍している馬が多いものの、南アメリカで大成したキャンディストライプス以外は種牡馬としてはイマイチな馬が多いので、その点は不安材料。初年度の繁殖牝馬のレベルはまずまずなので、そこそこは活躍馬を出せると思いますが...。

画像なし 直前に絶たれた三冠の夢
*アイルハヴアナザー
I’ll Have Another
血統登録数:101頭
2009年 米国産
栗毛
Flower Alley Distorted Humor *フォーティナイナー
Danzig's Beauty
*プリンセスオリビア Lycius
Dance Image
Arch's Gal Edith Arch Kris S.
Aurora
Force Five Gal Pleasant Tap
Last Cause
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離~

<戦績>

7戦5勝

<成績>

1着-ケンタッキーダービー(GI)、プリークネスS(GI)、サンタアニタダービー(GI)

<解説>

 3歳初戦のGII戦で重賞初制覇をすると、ケンタッキーダービー(GI)、プリークネスS(GI)と4連勝で、クラシック二冠を達成。続くベルモントS(GI)、アファームド以来の三冠制覇を目指しましたが、前日に屈腱炎が判明し、出走取消。三冠は夢と消えました。その後、ビッグレッドファームに買い取られ、日本で種牡馬入りとなりました。

 

 父のフラワーアレイは、トーセンラーやスピルバーグの半兄。ただ、その父がバリバリのダート馬・ディストーテッドヒューマーなので、全く違うタイプ。母系は、芝の血統が多いものの、基本的にはダートがメインと見るべきでしょう。同じフォーティナイナー系のエンドスウィープが大活躍したので、活躍馬を出せる下地はあると思います。

画像なし 欧州・日本で活躍馬を輩出
*キングズベスト
King's Best
血統登録数:118頭
1997年 米国産
鹿毛
Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Passadobel
Allegretta Lombird Agio
Promised Lady
Anatevka Espresso
Almyra
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<兄弟馬>

Urban Sea(凱旋門賞)

<主な活躍馬>

*ワークフォース(凱旋門賞、英ダービー)、エイシンフラッシュ(日本ダービー、天皇賞・秋)

<戦績>

6戦3勝

<成績>

1着-英2000ギニー(GI)

<解説>

 3歳時の英2000ギニーで、のちにアイアンホースと呼ばれるジャイアンツコーズウェイを3馬身半差ちぎってGI初制覇。しかし、その後愛ダービーに出走するものの、故障で競走中止で現役引退となりました。

 

 既にワークフォース、エイシンフラッシュと活躍馬を輩出。甥のガリレオやシーザスターズも種牡馬として大活躍をしていますし、非常に楽しみな存在。競走馬としてはマイルがベストでしたが、父としてはマイラーからステイヤーまで輩出していて万能タイプ。

トーセンホマレボシ 惜しまれた早期引退
トーセンホマレボシ
Tosen Homareboshi
血統登録数:76頭
2009年 ノーザンファーム産
鹿毛
ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishig Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
エヴリウィスパー *ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クラフテイワイフ Crafty Prospector
Wife Mistress
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<兄弟馬>

トーセンジョーダン(天皇賞・秋、札幌記念、AJC杯など)

<戦績>

7戦3勝

<成績>

1着-京都新聞杯(GII)

<解説>

 天皇賞・秋を勝ったトーセンジョーダンの弟ということで、デビューから期待されました。初勝利まで3戦を要したものの、未勝利、500万と連勝し、京都新聞杯では、当時のJRAレコードで快勝。続く日本ダービーでは先行して3着と好走しました。しかし、レース後に屈腱炎を発症し、そのまま引退となってしまいました。

 

 京都新聞杯でのパフォーマンスは秀逸でした。そのまま無事であれば、ゴールドシップにも劣らない成績を残せたと思っていますので、早期の引退は非常に残念でした。血統の方ですが、前述の通り天皇賞馬・トーセンジョーダンの弟。従兄にはカンパニーとレニングラード、おじには障害王・ビッグテーストやダートで無類の強さを発揮したスパイキュールなど活躍馬の宝庫。産駒の評判も良さそうですし、ディープブリランテよりも期待しています。

画像なし BC馬初のケンタッキーダービー制覇
*ストリートセンス
Street Sense
血統登録数:93頭
2004年 米国産
黒鹿毛
Street Cry Machiavellian Mr.Prospector
Coup de Folie
Helen Street Troy
Waterway
Bedazzle Dixieland Band Northern Dancer
Mississippi Mud
Majestic Legend His Majesty
Lomg Legend
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<主な活躍馬>

Sweet Reason(エイコーンSなど)、フリートストリート(エルムS)、ノウレッジ(夢見月S)

<戦績>

13戦6勝

<成績>

1着-ケンタッキーダービー(GI)、BCジュヴェナイル(GI)、トラヴァースS(GI)

<解説>

 2歳時のBCジュヴェナイル(GI)を8番人気の低評価ながら10馬身差圧勝。ケンタッキーダービー(GI)では、のちの年度代表馬・カーリンを下して優勝。BC創設以来、BCジュヴェナイルを制した馬が初めてのケンタッキーダービーを制しました。その後も掲示板を外さない安定した走りを見せて、3歳で引退となりました。

 

 女帝・ゼニヤッタと同じストリートクライの産駒。ノウレッジのように芝で走れるような馬もいますが、基本的にはダート中心に活躍馬を出すでしょう。結構気性の荒い馬が多い感じで、好不調の波は激しそうです。

画像なし 叶わなかったJCダート出走
*サマーバード
Summer Bird
血統登録数:83頭
2006年 米国産
黒鹿毛
Birdstone Grindstone Unbridled
Buzz My Bell
Dear Birdie Storm Bird
Hush Dear
Hong Kong Squall Summer Squall Storm Bird
Weekend Surprise
Hong Kong Jade Alysheba
Ruby Slippers
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

9戦4勝

<成績>

1着-ベルモントS(GI)、トラヴァースS(GI)、ジョッキークラブGC(GI)

<解説>

 3歳春のデビューでしたが、3冠最終戦のベルモントS(GI)を制覇。その後はダートのGIを2勝しています。3歳暮れには、ジャパンカップダートに出走すべく、来日するものの、調教中に骨折してしまい出走できず、そのまま引退となりました。

 

 アメリカのクラシックホースがJCダートに出走するということで、競馬雑誌でも表紙になっていましたが、まさかの故障で出走できず。ここで出走できていれば、ジャパンカップダートは国際招待競走としての意義があったかもしれません、非常に残念。日本に種牡馬で輸入されましたが、1世代を残しただけで急逝。日本には縁がないのでしょうかね...。種付け頭数は100頭越えと人気でした。どういう馬を出せるかは楽しみです。

スマートファルコン 交流重賞を勝ちまくり
スマートファルコン
Smart Falcon
血統登録数:99頭
2005年 岡田スタッド産
栗毛
ゴールドアリュール *サンデーサイレンス Halo
Wishig Well
*ニキーヤ Nureyev
Reluctant Guest
ケイシュウハーブ *ミシシツピアン Vaguely Noble
Gazala
キヨウエイシラユキ *クラウンドプリンス
*アリアーン
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<兄弟馬>

ワールドクリーク(東京大賞典)

<戦績>

34戦23勝

<成績>

1着-JBCクラシック(Jpn1)2回、東京大賞典(Jpn1)2回、帝王賞(Jpn1)、川崎記念(Jpn1)など

<解説>

 3歳初戦のジュニアCを勝利して、クラシック路線を進むものの、皐月賞では最下位の大敗。ここからダートに本格的に転向し、快進撃が始まります。ジャパンダートダービーで2着に入ると、秋の白山大賞典で重賞初制覇。その年の暮れから翌年5月まで交流重賞6連勝を達成。その後、5歳の秋のJBCクラシックでGI初制覇を達成すると、その後G1・5勝を含む交流重賞9連勝という大記録を打ち立てました。7歳春にドバイワールドカップに挑戦するものの、スタートで出遅れて10着と大敗し、引退となりました。

 

 まさに交流重賞を勝ちまくりという感じの馬。皐月賞以降、中央競馬には一度も出走しなかったことは、盛り上がりという観点からも非常に残念でしたし、世間的にも非難の対象になっていました。それでもJBCクラシックではトランセンドを破っていますし、東京大賞典でのレコードタイムはかなり優秀なものでした。ゴールドアリュールの産駒ですし、基本的にはダート中心の活躍馬を出しそうな感じです。

トランセンド 中央ダートGI4勝の猛者
トランセンド
Transcend
血統登録数:42頭
2006年 ノースヒルズM産
鹿毛
*ワイルドラッシュ Wild Again Icecapade
Bushel-n-peck
Rose Park Plugged Nickle
Hardship
シネマスコープ *トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ブルーハワイ *スリルショー
*サニースワップス
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<兄弟馬>

サンドリオン(紫苑S)

<戦績>

24戦10勝

<成績>

1着-ジャパンカップダート(GI)2回、フェブラリーS(GI)、マイルCS南部杯(GI)、みやこS(GIII)、レパードS(重賞) 2着-ドバイWC(GI)

<解説>

 ダートで初勝利を挙げて、500万も不良馬場ながら好タイムで連勝。新設重賞のレパードSで重賞初制覇。その後、ややスランプに陥るものの、4歳暮れのジャパンカップダートでGI初制覇。5歳時はドバイワールドカップに出走し、ヴィクトワールピサとワンツーフィニッシュを達成し、秋には震災の為東京で行われたマイルCS南部杯、そして史上初のJCダート連覇と中央ダートGI4勝もしました。しかし、そのJCダートで気持ちの糸が切れたのか、惨敗を繰り返し引退となりました。

 

 上記スマートファルコンと違って、交流重賞では1勝も挙げておらず、中央のみの勝利とダートの活躍馬としては珍しいパターン。先行力が魅力でしたが、気分屋でもあり、スムーズに運べないと力を発揮できないタイプでもありました。6歳時のこの馬はまさにそんな感じだったと思います。産駒は基本的にはダートが中心でしょう。思ったより繁殖牝馬が集まっていない状況だけに、どうでしょうか...。

フリオーソ 中央馬相手に活躍した地方の雄
フリオーソ
Furioso
血統登録数:89頭
2004年 ハシモトファーム産
栗毛
*ブライアンズタイム Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
*ファーザ Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Baya Nureyev
Barger
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<戦績>

39戦11

<成績>

1着-ジャパンダートダービー(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)2回、全日本2歳優駿(Jpn1)、川崎記念(Jpn1)、かしわ記念(Jpn1)など

<解説>

 2歳時の全日本2歳優駿でGI初制覇。3歳時にはジャパンダートダービー、4歳以降も帝王賞を2回勝利、川崎記念やかしわ記念など地方の馬としてGI・6勝を記録しました。中央にも出走し、フェブラリーSでは出遅れながらも直線で鋭い伸びを見せて2着と強い競馬を見せてくれました。ダートでは掲示板を外したのが3回のみと抜群の安定感を見せてくれましたし、2歳から8歳の暮れまで息の長い活躍をしました。

 

 中央馬相手にこれだけの大活躍をしたのは素晴らしかったです。ブライアンズタイムは産駒のタニノギムレットなども活躍馬を出していて、この馬もミスタープロスペクターやヌレイエフといった大種牡馬が配合されている血統ですし、種付け数も多いので面白いかもしれません。

ヒルノダムール 欧州にも遠征したステイヤー
ヒルノダムール
Hiruno d'Amour
血統登録数:20頭
2007年 橋本牧場産
鹿毛
マンハッタンカフェ *サンデーサイレンス Halo
Wishig Well
*サトルチェンジ Law Society
Santa Luciana
シェアエレガンス *ラムタラ Nijisnky
Snow Bride
*メアリーリノア L'Emigrant
Marie Noelle
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 長距離

<戦績>

21戦4勝

<成績>

1着-天皇賞・春(GI)、産経大阪杯(GII)、若駒S(OP) 2着-皐月賞(GI)、フォワ賞(GII)

<解説>

 3歳時の若駒Sでルーラーシップを破ってクラシック候補に。皐月賞ではヴィクトワールピサの2着と健闘するものの、ダービー、菊花賞は着外。4歳になり、産経大阪杯をレコードで快勝すると、続く天皇賞・春で同期のダービー馬・エイシンフラッシュを破ってGI初制覇。秋にはヨーロッパ遠征をし、フォワ賞で2着しますが、凱旋門賞では10着と惨敗。その後5戦するものの、勝利できず引退となりました。

 

 早くから活躍していましたし、能力は買っていましたが、ビッグタイトルは天皇賞・春のみ。同期のヴィクトワールピサやエイシンフラッシュと比べると、かなり地味な印象のまま終わってしまった感じ。2000mを中心に活躍していましたが、血統的には長距離向き。そのため、あまり良い繁殖牝馬を集められなかったのは残念ですね。

アーネストリー 500万から登り詰めた頂点
アーネストリー
Earnestly
血統登録数:10頭
2005年 ノースヒルズM産
鹿毛
*グラスワンダー Silver Hawk Roberto
Gris Vitesse
Ameriflora Danzig
Graceful Touch
レットルダムール *トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ダイナチヤイナ *ノーザンテースト
アスコットラップ
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

29戦10勝

<成績>

1着-宝塚記念(GI)、金鯱賞(GII)、札幌記念(GII)、オールカマー(GII)、中日新聞杯(GIII) 3着-宝塚記念(GI)、天皇賞・秋(GI)

<解説>

 2歳夏の阪神でデビュー。このレースには後のオークス馬・トールポピー、後の皐月賞馬・キャプテントゥーレがいるという伝説の新馬戦でしたが、これらを相手に強い競馬で快勝。しかし、その後故障の為クラシックには乗れず、3歳夏には500万に出走していました。その後徐々に勝ち上がり、4歳春にオープン入りするものの、その後3連敗。4歳秋に準オープンを快勝すると、暮れの中日新聞杯を制し重賞初制覇。5歳時はGIは勝利できなかったものの、GIIを2勝し、1年間全て3着以内の好成績。6歳時の宝塚記念をレコードで制し、GI初制覇。しかし、オールカマーを制した後から、急速に下降線を辿り、2桁着順のオンパレードになってしまい引退となりました。

 

 新馬戦の内容も良かったのですが、500万を走っていたころから目をつけていた馬。GI制覇までの道のりは険しかったですが、宝塚記念を制した時は本当にうれしかったですね。ただ、やはりその後の成績が目も当てられない感じ。もう少し早めの引退が出来なかったのかなと思ってしまいます。やはりその影響もあり種付け頭数はかなり少ない状況。同じグラスワンダー産駒のスクリーンヒーローが活躍しているだけに、なんとか頑張ってほしいところ。

ヴィクトワールピサ 豪快な末脚が武器
オウケンブルースリ
Oken Bruce Lee
血統登録数:13頭
2005年 ノーザンファーム産
栗毛
ジャングルポケット *トニービン *カンパラ
Severn Bridge
*ダンスチャーマー Nureyev
Skillful Joy
*シルバージョイ Silver Deputy Deputy Minister
Silver Valley
Joy of Myrtlewood Northern Jove
Myrtlewood Lass
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中長距離

<戦績>

27戦5勝

<成績>

1着-菊花賞(GI)、京都大賞典(GII) 2着-ジャパンカップ(GI)、京都大賞典(GII) 3着-神戸新聞杯(GII)

<解説>

 3歳春にデビューし、3戦目で初勝利。その後500万、1000万と3連勝し、神戸新聞杯でディープスカイの3着に入ると、菊花賞では1番人気に応えて快勝し、GIウイナーの仲間入りとなりました。4歳秋の京都大賞典を快勝すると、ジャパンカップでは豪快な追い込みを決めて、女帝・ウオッカにハナ差迫る2着。しかし、その後はこの馬らしさは見せなくなり、勝利をすることができず引退となりました。

 

 特徴的な顔の持ち主で、とても可愛らしい馬でした。2着になったジャパンカップは、もう1mでも直線が長ければ、確実に差し切っていたでしょう。その内容があるだけにその後成績は残念としか言いようがないですね。良い繁殖牝馬にも恵まれなかったので厳しいかもしれません。母の父シルヴァーデピュティから、ダートで走る馬もいるかもしれません。

エイシンアポロン 大舞台で輝いた太陽神
エイシンアポロン
Eishin Apollon
血統登録数:16頭
2007年米国産
栗毛
Giant's Causeway Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
*イメンス
Silk and Scarlet Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Danilova Lyphard
Ballinderry
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 マイル

<兄弟馬>

Master of Hounds(ジェベルハッタ)

<戦績>

19戦4勝

<成績>

1着-マイルCS(GI)、京王杯2歳S(GII)、富士S(GIII) 2着-朝日杯FS(GI)、弥生賞(GII)、毎日王冠(GII)

<解説>

 2歳時から京王杯2歳Sを制するなど活躍。皐月賞、NHKマイルCでは惨敗をするものの、秋の毎日王冠で2着するなど力を見せました。4歳時の富士Sで久々の勝利を手にすると、マイルCSではフィフスペトルとの競り合いを制して悲願のGI初制覇となりました。しかし、5歳時は5戦して全て2桁着順の大敗を繰り返し引退となりました。

 

 上記のオウケンブルースリ同様、かなり顔に特徴のある馬で好きな馬の1頭でもありました。ジャイアンツコーズウェイの産駒はスズカコーズウェイなどもいますが、日本ではそれほどの活躍馬が多くいない状況。ただ、母の父サドラーズウェルズ、祖母の父にリファールと歴史を作った種牡馬が配合されていますし、面白い馬かもしれません。血統的にダートで活躍するのが多いかも。

リーチザクラウン 届かなかった栄冠
リーチザクラウン
Reach the Crown
血統登録数:34頭
2006年 社台ファーム産
青鹿毛
スペシャルウィーク *サンデーサイレンス Halo
Wishig Well
キャンペンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
クラウンピース Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
*クラシッククラウン Mr.Prospector
Six Crowns
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

26戦4勝

<成績>

1着-マイラーズC(GII)、きさらぎ賞(GIII) 2着-日本ダービー(GI)

<解説>

 伝説の新馬戦と呼ばれたデビュー戦でアンライバルドの2着となると、続く未勝利戦では後続に大差つける圧勝劇。京都競馬場では拍手喝采となりました。3歳になるときさらぎ賞を制してクラシック戦線に。しかし、皐月賞では13着と大敗。続くダービーはロジユニヴァースに6馬身離されるものの2着と踏ん張りました。4歳にマイラーズCを制するものの、1番人気で臨んだ安田記念では14着と大敗。その後はこの馬らしいところが見られず引退となりました。

 

 圧勝劇となった未勝利戦は現場で見ていて、GIを取れる馬と感じましたが、故障も多く、残念ながら栄冠には届きませんでした。祖母・クラシッククラウンはアメリカでGIを勝った活躍馬で、その兄には種牡馬としても活躍したチーフズクラウンもいます。競走馬としては大成はできませんでしたが、種牡馬として活躍できる下地はあると思います。